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12月12日-03号

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  1. 阿南市議会 2018-12-12
    12月12日-03号


    取得元: 阿南市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-15
    平成30年12月定例会 ┌───────────────────────────────────┐ │            平 成 30 年               │ │        阿南市議会12月定例会会議録(第18号)         │ └───────────────────────────────────┘◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇      平成30年12月12日(水曜日)午前10時    開議◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇議事日程(第3号)第1 市政に対する一般質問   ───────────── 本日の会議に付した事件日程第1 市政に対する一般質問   +++++++++++++出席議員(27名)  1番  陶  久  晃  一 議員  2番  福  谷  美 樹 夫 議員  3番  武  田  光  普 議員  4番  沢  本  勝  彦 議員  5番  福  島  民  雄 議員  6番  表  原  立  磨 議員  7番  幸  坂  孝  則 議員  8番  湯  浅  隆  浩 議員  9番  飯  田  忠  志 議員 10番  保  岡  好  江 議員 11番  仁  木  啓  人 議員 12番  橋  本  幸  子 議員 13番  平  山  正  光 議員 14番  住  友  進  一 議員 15番  喜  多  啓  吉 議員 16番  星  加  美  保 議員 17番  小  野     毅 議員 18番  横  田  守  弘 議員 19番  井  坂  重  廣 議員 20番  奥  田     勇 議員 21番  佐 々 木  志 滿 子 議員 22番  久  米  良  久 議員 23番  住  友  利  広 議員 24番  山  崎  雅  史 議員 25番  荒  谷  み ど り 議員 26番  林     孝  一 議員 27番  野  村     栄 議員   +++++++++++++欠席議員(1名) 28番  山  下  久  義 議員   ─────────────説明のため出席した者の職氏名 市長       岩 浅 嘉 仁 副市長      惠 来 和 男 副市長      西 田   修 教育長      新 居 正 秀 監査委員     古 山   茂 政策監      篠 原 明 広 政策監      水 口 隆 起 企画部長     井 上 正 嗣 総務部長     半 瀬 恒 夫 危機管理部長   倉 野 克 省 市民部長     長 田 浩 一 環境管理部長   細 川 博 史 保健福祉部長   米 田   勉 産業部長     松 田 裕 二 建設部長     條     司 特定事業部長   黒 木 賢二郎 会計管理者    大 川 富士夫 水道部長     多 田 和 洋 教育部長     桑 村 申一郎 消防長      川 原 和 秀 教育部理事    櫛 谷 友 己 秘書広報課長   荒 井 啓 之 財政課長     幸 泉 賢一郎   ………………………………… 企画部参事    松 内   徹 建設部参事    都 築 宏 基 特定事業部参事  富 永   悟 消防本部参事   中 野 貴 裕 人事課長     中 橋 俊 樹 危機管理課長   松 原 一 夫 環境保全課長   湯 浅 基 和 環境管理課長   藤 原 雅 典 保健センター所長 木 本 祥 司 こども課長    川 端 浩 二 農林水産課長   松 江   剛 企業振興課長   山 下   公 まちづくり推進課長岡 田 佳 造 特定事業推進課長 田 中 修 司 スポーツ振興課長 吉 積 和 己 警防課長     町 田 佳 也 選挙管理委員会事務局長          清 原 正 克   ─────────────議会事務局出席職員氏名 事務局長     青 木 芳 幸 議事課長     岡 部 仁 史 議事課長補佐   東 條 智 子 議事課主査    三 河 恭 普 議事課係長    天 川   晋  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(橋本幸子議員) おはようございます。 開議に先立ち、まず本日の議事日程を御報告申し上げます。 日程第1 市政に対する一般質問。 以上であります。 なお、本日の会議に遅刻の通知がありましたのは、28番 山下議員。 以上であります。  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(橋本幸子議員) これより本日の会議を開きます。 直ちに本日の日程に入ります。  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(橋本幸子議員) 日程第1 市政に対する一般質問をきのうに引き続き行います。 6番 表原議員。   〔表原議員登壇〕 ◆6番(表原立磨議員) おはようございます。 まずは、今回急遽ではありますが、登壇の機会を得ましたことにありがたく思っております。そして、このたび御就任なされました橋本議長並びに飯田副議長におかれましては、心よりお喜び申し上げますとともに、今後ともこれまでと変わらぬ御指導のほど、何とぞよろしくお願いいたします。加えて、住友進一前議長並びに林前副議長におかれましては、議会改革に1年御尽力をいただきまして本当にありがとうございました。 さて、今回は準備の時間が限られていたということもございますけれども、あえてテーマを2つに絞らせていただきました。そして、両案件ともにこれまでの阿南市政のよいところ、また、逆に必ずしもそうとは言えないところが色濃く反映されているように感じています。ゆえに、市民の目線から見た問題点については率直に述べた上で、責任世代としての市民益に直結する前向きな提言を今回も心がけてまいります。理事者の皆様方におかれましても、これまで一貫して未来型の提言を繰り返している私の誠意に応えていただきまして、ともによりよい事業構築につなげていけるよう、議論してまいりましょう。 それでは、議長の許可を頂戴いたしましたので、通告に基づいて質問をさせていただきます。 まずは、橘町豊浜造船所跡地の利用についてであります。 この案件、今回で実に5回目の質問となりまして、ようやく次の展開への糸口がつかめようとしているところであります。次年度に向けては、各部署より予算要求がなされ、財政担当課での査定に係る時期だと思いますので、9月議会では引き出せなかった部分についても、より具体的にお示しいただけるものと思っています。 ここで、9月議会での質問、答弁における要点を2つお伝えいたします。 1つは、前回の御答弁においてエフ設計コンサルタントの成果報告による阿南市としての利用計画案に加え、地元住民、関係者の要望により、事業着手に向け協議を進めるために、地元関係団体、地域住民の方々と意見交換会を開催するとお聞きしました。 もう一つは、具体的な行政案に先駆ける形で、私からもかなり踏み込んだ提案を行わせていただきました。お時間を頂戴して、簡単にもう一度説明をさせていただきます。 ここで得意の税込み4,320円のパネルでございますが、こちらは当該用地の航空図でございます。ドック北側の約7,000平米の用地に加え、私が提案したのは、この東側のフラットな用地約4,000平米を加えた計約1万1,000平米のフラットな用地を、造成費用をかけず、ここでコンサルタントの成果報告では7,000平米で約1億1,000万円の造成費用がかかる。それをそのまま手をかけず、居抜きの状態で太陽光発電事業を行い、そこで生まれる収益、私の試算ですと、キャッシュフローベースで年間約1,400万円をまちづくりに特化した特別目的会社が管理をして、橘町の皆様にとって未来に資する事業に再投資させていく、いわば地域に好循環をもたらすプランでございました。当該用地全体を造成する6億円から7億円の初期コストを考えれば、ほぼ確実に収益を生み出せる私の提案は、検討するに値するものであったと自負いたしております。 そこで、まず3点、端的にお尋ねいたします。 1つ、9月議会で質問した時点から現在に至るまで、同案件について新たに寄せられた地元要望に関して、その内容と阿南市としての所見をお聞かせください。 2つ目、前回9月議会で提案させていただいた私案に対する市の検討状況をお聞かせください。 3つ目、地元との意見交換会や庁内協議を経た現段階での行政案もオプションとしてあろうかと思います。その内容に関し、可能な限り詳しく御説明ください。 次に、新しい道の駅整備についてであります。 徳島県南部地域の玄関口という観光面での強みと地域高規格道路の開通という好機を生かして、次世代の価値を創造していくことで阿南市の活性化を図ることを目的とした新しい道の駅整備事業が行われるとの内容が、市のホームページにも示されております。その基本計画の素案が、民間委員で構成された道の駅整備基本計画策定委員会により審議なされました。6月28日の第1回から、先月29日の第4回にわたり、計4回の委員会がとり行われました。また、第2回から第3回の委員会においては、主に建設予定地をどのインターチェンジ付近にするかという話し合いの中で、5つの候補地、阿南、長生、桑野、新野、小野、その中から1次審査、2次審査を経て、新野インターチェンジ付近にするという結論に導かれました。その様子を直接オブザーブさせていただき、素案の中身についても全て拝読をさせていただきましたが、私自身、思うところが多々ございます。それを述べるのは後にして、まずは端的に3点お伺いをさせていただきます。 こちらの素案にもあります次世代の価値創造、阿南市の活性化というのは、具体的に何を指すのか。さらに、どう実現させていくのか。戦略も含め、まずは阿南市としての御所見をお聞かせください。 2つ目、最後の意見聴取の機会であった第4回の委員会後、12月7日までは委員の意見を受け付けるということでありましたが、実際に寄せられた意見はあるのか。あるとすれば、その内容はどのようなものであるのか、お答えください。 3つ目、委員の意見を受けて、今回の素案や今後の事業にどう反映させていくのか、御所見をお聞かせください。 以上で初問とさせていただきます。答弁の内容により再問もしくは要望をさせていただきます。 ○議長(橋本幸子議員) 岩浅市長。   〔岩浅市長登壇〕 ◎市長(岩浅嘉仁) おはようございます。 本日も昨日に引き続き一般質問を通じまして御審議をいただきますことをお礼を申し上げます。 それでは、表原議員の御質問にお答えいたします。 私からは、新たな道の駅整備についてでございます。 表原議員、この問題について熱心にお取り組みをいただいております。御承知のとおりでございますが、阿南市が持つ豊かな自然と農林水産物、発達した製造業、徳島県南部地域の玄関口という立地の強みと地域高規格道路の開通の好機を生かすことが重要という観点から、この道の駅構想はスタートいたしております。 また、この地域高規格道路の災害に強いネットワーク機能を生かす必要がございます。基本計画素案の中では、これらの要素を結びつけて新たな次世代の価値を創造していくことで阿南市の活性化を図ることを道の駅の目的とし、方向性を新たなネットワークを生かした自然、技術、観光、防災による次世代の阿南市活性化拠点に設定しています。 御質問の次世代の価値創造、阿南市の活性化とは、新たな道の駅に複合的な機能を持った施設が整備されることにより、その施設に立ち寄る理由や目的が複数となり、今までの阿南市になかった次世代の阿南市の活性化拠点になり得ることを考えております。 今後の進め方ですが、現在、基本計画素案を策定している最中でございます。先般の御質問にもお答え申し上げましたが、私がこの道の駅構想に着目しましたのは、四国の道の駅の副会長を仰せつかっておりますときに、栃木県で全国大会がありました。そのときに、国土交通省から、阿南の高規格道路に防災道の駅というものをお考えになったらどうですかというありがたい御指導をいただきました。 道の駅の管轄は、国土交通省の国道・防災課が担当いたしております。国道・防災課の課長をお務めになられました三浦さんは、実は阿南市の個人的な政策アドバイザーも私はお願いをしておりまして、先般の東京・阿南ふるさと交流会にも2年連続でお見えになっていただきまして、さまざまな分野でお話もさせていただいております。 防災道の駅、これのコンセプトは、防災とは災害から人々を守るということはもちろんですが、今、阿南に移住が続いておりますのは、これは初めてお目にする方も多いと思いますが、これが日本列島と韓国の原子力発電所の所在地でございます。その原子力発電所から200キロメートル以上離れておる地域は、日本で3カ所しかございません。それは、北海道の東部、それから和歌山のずっと南、串本、さらに徳島県の新野、福井、それが200キロメートル以上離れておると。私はこれを四国電力にお渡ししました。この地図を見て、阿南に移住しておる若い御夫婦もおいでなんです。 私は、原子力発電所は全て悪とは申しません。ただ、今後のベース電力を考えますと、原子力がこれ以上ふえていくことは非常に難しい。その中で、阿南市で運転しております3つの石炭火力発電所が、以前も申し上げましたが、世界の省CO2の流れの中で、ダイベストメントの対象になっておる。要するに、これから日本生命も大手銀行も、さらに丸紅も商社も、新規の石炭火力発電所には投資をしないと、そして更新にもお金を出さないと、こういうことになってきた場合、電力のまち阿南市としては石炭火力発電所をできるだけ長期間もたせていくということが、メンテナンスでいろいろな千何百人の方が来てくれて、阿南の活性化につながっている。私は、市長として、ダイベストメントの動きを非常に心配しています。ですから、どの電力会社が来ても、そのことを私は申し上げている。外国から見れば日本はひきょうだと言われている。省CO2を温存してひきょうだと。これは中国の大きな戦略にもあるんですけれども、そういう中で日本の国策上、日本の電力をどう維持していくか。その中で、原子力発電所はなかなかふえていくことはとても無理だと。その中で安心である地域は、日本で3カ所しかなくて、その中に新野、福井が入っている。これがまさに防災の観点なんです。そこだったら原子力発電所から200キロメートル以上離れている。たった3カ所の中に阿南市の福井と新野と美波町がある。これが防災道の駅の実は原点なんです。そのことをぜひ、きょう初めて私も申し上げましたが、私の発想はそこから実は始まりました。 そして、今一番心配しておりますのはESG投資。ESG投資というのは、要するに新たな環境に配慮したものに投資をかえていくと。日本の国の民間のESG投資が、2015年は26.7兆円、それが2017年は136.6兆円、それだけ今ふえている。電力を開発するよりも、環境保全のためにそれだけ大手の銀行や商社は投資をやっている。その流れの中に、大義名分を持って阿南市を電力のまちとして存在させていくため、阿南市を活性化させていくためには、どうしても防災道の駅というものが日本国民に理解され、世界の人々に理解される防災道の駅になる、なる可能性がある、それだけの夢を持ってこの構想に取り組んでおるということをぜひ御理解をいただきたいと思います。 残りの御質問につきましては、担当部長からお答えを申し上げます。 ○議長(橋本幸子議員) 松田産業部長。   〔松田産業部長登壇〕 ◎産業部長(松田裕二) 産業部に関する御質問に順を追って御答弁申し上げます。 まず、9月議会以降の新たな地元要望の内容と、それに対する市の所見についての質問についてでございますが、地元からの要望につきましては、ドックのある堤外地に関しまして、現在のところ具体的な案は示されていない状況であります。しかし、堤内地におきましては、幾つかの提案並びに要望も伺っておりますが、地元協議会の中でも多様な意見もあり、今後、引き続き当該用地の有効利用につきまして協議してまいりたいと考えております。したがって、現在、具体的な内容や見解をお示しする段階には至っておりません。 次に、前回提案された再生可能エネルギー事業の実施と、特別目的会社の設置によるまちづくりへの再投資案についての検討状況の御質問に御答弁を申し上げます。 当該用地の有効利用に係る再生可能エネルギー事業の実施、特別目的会社設立によるまちづくりについてですが、現在、阿南市におきましては特別目的会社、いわゆるSPCにより稼働している施設といたしましてエコパーク阿南がございますが、当該事業の計画の立ち上げから事業実施までには多岐にわたる検討と協議を長期に要した経緯がございます。橘町の当該用地における再生可能エネルギー事業におきましても、計画策定から事業実施に至るまで同様の検討と協議が必要であり、また、SPC設立においては専門性が非常に高いため、事業の可否の検討を含め、地元との十分な協議が必要と思われます。 最後に、次年度に向けた現状の具体案及び予算化についてでございますが、今年度、当該用地における堤外地ドック部分での有効活用の一つとして、阿南消防署による潜水訓練を実施しております。今後、引き続き訓練場としての使用も一案として検討し、必要に応じて周辺整備等を協議してまいりたいと考えております。 以上、御答弁といたします。 ○議長(橋本幸子議員) 黒木特定事業部長。   〔黒木特定事業部長登壇〕 ◎特定事業部長(黒木賢二郎) 私からは、新しい道の駅整備に関する御質問について順を追ってお答えします。 まず、新たな道の駅の基本計画を策定するに当たりまして、広く意見を求めるため、学識経験者や各種団体代表者など17名で阿南市道の駅整備基本計画策定委員会を設置し、それぞれのお立場で基本計画の中身について御議論いただきました。合計4回の策定委員会を経て、去る11月29日に阿南市道の駅整備基本計画素案は、出席委員全員の同意のもと原案どおり承認されました。 また、当日欠席された委員も事務局から基本計画素案を説明し、原案どおり承認をいただいております。 今後、基本計画素案は最終的な確認作業を行い、策定委員会を代表して委員長より市長へ提言する予定となっております。 基本計画素案については原案どおり承認いただきましたが、表現方法の修正など軽微な変更について、委員の皆様に御意見をいただくため、一定の期間を設けさせていただきました。第4回策定委員会後、委員から寄せられた意見の有無に関する御質問ですが、基本計画素案の内容について修正を求める意見は事務局には寄せられていません。ただし、基本計画素案に対する意見ではなく、道の駅整備に対する市財政への負担増加の懸念や、今後の進め方、特に基本計画を具現化する組織づくり、最良の管理運営手法を望むなどの御意見をいただきました。 次に、委員の意見を受けて、今回の素案や今後の事業にどう反映させていくのかということですが、基本計画素案については策定委員会において原案どおりに承認され、その後修正を求める意見がなかったことから、ほぼ原案のまま市長へ提言されることとなります。最終的な候補地などの決定は阿南市が行うことになりますが、本提言を尊重し事業を進めてまいりたいと考えております。また、道の駅整備に関する財政面については、有利な補助金や交付金を活用し、適切な整備手法や管理運営手法を検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(橋本幸子議員) 6番 表原議員。   〔表原議員登壇〕 ◆6番(表原立磨議員) それぞれ御答弁いただきありがとうございました。 市長がおっしゃっていただいた話、私も初めてお聞きしました。いわゆる原発からの中心距離が200キロメートル以上である新野、福井と、そして美波町、ここに注目をして、今後の国策との流れも含めての事業構想であるということ。 私も個人的に、先ほど言ったアルファベット3文字、それ以外にSDGsの話に関しては、以前から興味を持っておりました。持続可能な地球をつくっていくという流れでSDGs、Sustainable Development Goalsの略でございますけれども、そこに対して世界各国から多額の投資が既に集まりつつあると。その市場規模は、今後、数百兆円にも上っていくということについては、私も把握いたしております。その内容を受けてという話もあるのですが、その件に関しましては、また、後ほど述べされていただきたいと思います。 まずは、橘町豊浜の件でありますが、私も地元協議会から寄せられた要望については把握をいたしておりました。地元の皆様の地域に対する思い、特にこれからを生きる若者にとって、誇りを持てる橘町を築き上げたい、そういう思いが、願いが込められているように思います。 忘れてはならないのは、来るべき南海トラフ地震発生時において津波による浸水、水位変化まで約19分、最大水位約8.2メートルとハザードマップで示されている当該エリアにおいて、災害対策上、果たしてその場所がふさわしいのかどうかという問題が残るのは、誰しも頭にあると思います。ですから、今後、さらに進めていくであろう地元並びに県、国の関係部署との協議においては、どうしても慎重にならざるを得ません。ゆえに、さまざまなケースを想定して、事業の選択肢自体は確保しておいたほうがよいと思うわけです。 ここで、残念ではありますが、前回私が提案をさせていただいた事業に関しては、太陽光の買い取り価格が18円で進められるところのエントリー期間に関しては既に終了を迎えておりまして、経済産業省としては、早ければ2022年には現在の買い取り価格の半分程度まで落としていくという方針を示しております。ですが、今からのエントリーであったとしても、決して遅くはないと思っています。概算ではありますが、仮に買い取り価格が現在の18円から3円落ちて15円になった場合、売電収益から減価償却費や地震火災保険、償却資産税などの諸経費を引いた営業利益ベースでも年間100万円強、キャッシュフローベースであれば1,100万円程度になると試算をしており、もしさらに3円落ちて12円になったとしても、キャッシュフローベースで約800万円の利益を残すことができると見ております。いかがでございましょうか。 そこで再問をいたします。 阿南市が今からでも四国電力のエントリーを行うことに関しまして御所見をお聞かせください。前向きな答弁を期待しております。 続いて、新しい道の駅についてですが、やはり素案を審議したあの基本計画策定委員会の雰囲気というか、進め方にもよるかと思うんですが、なかなか委員の方から忌憚のないそもそもの意見を得るというのは、なかなか得がたいものがあるなとその場にいて感じました。ですから、少し耳の痛い部分もあるかと思いますが、本質的な議論をこの場で進めていきたいと思っています。 こちらのパネル、地域高規格道路の整備予定図をごらんください。先ほども申し上げましたが、委員会での1次、2次審査を経て、赤で示されているこちらの新野インターチェンジ付近に整備を行うということが委員会において審議なされたわけです。しかしながら、この新野インターチェンジにおいては、例えば、その北側、数キロ離れた、先ほどの200キロ圏内という話はあるかもしれませんけれども、その新野インターチェンジ付近と数キロしか離れていない桑野インターチェンジに比べて、客観的に見て不利な要素が幾つか見られます。 1つは、アクセスの問題であります。高規格道路の東に位置をする国道55号バイパス、そこから那賀町方面への動脈である国道195号線との東西のアクセスを考えれば、新野インターチェンジよりも桑野インターチェンジのほうが、ごらんいただいておりますように回遊性は高いと見ることができます。 もう一つは、インターチェンジの形状の問題であります。桑野インターチェンジは、徳島方面、美波町方面、いずれの方向からの利用者にとっても利便性の高いフルランプでありますが、新野インターチェンジはハーフランプ、つまりは接続道路が高規格道路と同じく南北に延びていることで、東西方向に直接移動できない構造となっております。 以上の2つは、道の駅のコンセプトである新たなネットワークを生かすという部分からは少し乖離しているようにも思えます。 さらにもう一つ、今阿南市が最も熱を入れていこうとしており、機運も高まっている野球のまち阿南の拠点でもあるアグリあなんスタジアムとの連携を考えれば、やはり桑野インターチェンジ付近が、その点に関しては有利に感じられます。 それらの条件を加味した上で、新野インターチェンジ付近と決定された理由としては、防災上の利点など、先ほどおっしゃられた200キロの件も強く働いていることがこの評価表からも見てとることができます。つまり、いざというときの災害拠点、防災ネットワークとして機能することを大前提とするなら、もし高規格道路の整備がおくれるならば、それに合わせて道の駅整備もおくらせていくということもおのずと考えられるわけです。御存じのとおり、徳島市は環状線の整備の見通しが立たないという理由から、やむを得ず、計画の抜本的見直しを行うこととなりました。 私は、新野インターチェンジ付近に選ばれたことをとやかく言いたいわけではありません。事業の背景となる地域課題や、それを解決へと導く戦略が明確に存在をして、その手法として道の駅整備事業が正しく機能した結果、地域活性化が図れるのであれば、それにこしたことはないと思っています。 このことに関連しますが、先日鳴門市役所を訪れまして、阿南市よりも先に整備が予定されている道の駅について話を伺ってまいりました。鳴門市には、四国のゲートウェイ化構想という戦略、大きなグランドデザインがまずはあって、その一環として道の駅整備事業が点として存在すると、あくまで道の駅という形にこだわっているわけではないというふうにおっしゃっていました。私がそのときに感じたのは、地域を持続可能なものとしていく手段の一つとして道の駅という選択肢を考えるのであれば、事業構築の基礎となる素案の中身において、事業に携わる誰もが同じベクトルで前向きに取り組んでいける具体的な方針を示すことができれば、職員さんも民間事業者も、より生き生きと取り組めるのではないかということが言いたいわけです。 ここで3点、再問をさせていただきます。 1つ、インターチェンジ付近での整備であれば、高規格道路の完成を待たずに整備可能と委員会の議事録にも残っていますが、その場合、先ほどから触れられている次世代の価値を創造し地域活性化を図ることは、非常に高いハードルが生じることと想像されるのですが、御所見をお聞かせください。 2つ目、同じく議事録に、新野インターチェンジをハーフインターからフルインター等へ変更することはできないゆえ、そのままの形状で整備する考えであるとありました。ハード機能を最大限に生かすためにも、フルインターチェンジ化に向けて関係省庁と協議を進めるべきだと考えますが、御所見をお聞かせください。 3つ目、当該素案には、経営面や財政面に関してほとんど触れられていませんが、先ほど寄せられたと言った財政面への不安、それから組織をどのようにしていくのかという管理運営上の問題については、ここでしっかりと方針を示すべきだというふうに思っていますが、阿南市としての御所見をお聞かせください。 以上、再問とさせていただきます。答弁によりまして再々問もしくは要望をさせていただきます。 ○議長(橋本幸子議員) 松田産業部長。   〔松田産業部長登壇〕 ◎産業部長(松田裕二) 橘町豊浜の造船所跡地利用において、太陽光発電事業という選択肢を残しておくためにも四国電力へのエントリーを阿南市が行ってはとの御再問に御答弁申し上げます。 橘町の当該用地における再生可能エネルギー事業及びSPC設立につきましては、専門的な知識並びに事業計画推進に十分な協議が必要と思われ、また、現在、太陽光発電の買い取り価格、いわゆるFIT価格が1キロワット当たり18円プラス税となっており、今後も下がることが予想される厳しい状況にあることから、制度変更の状況を見きわめながら地元との協議検討を行った上で判断してまいりたいと考えております。 以上、御答弁といたします。 ○議長(橋本幸子議員) 黒木特定事業部長。   〔黒木特定事業部長登壇〕 ◎特定事業部長(黒木賢二郎) 新しい道の駅の整備の再問について順を追ってお答えします。 現在、阿南市で整備中の地域高規格道路ですが、福井道路は平成24年度、桑野道路は平成23年度にそれぞれ事業化され、国土交通省において事業進捗を図っているところでございます。予算の確保や用地取得の状況、工事の難易度などが原因で事業期間も大きく違ってきますが、福井道路、桑野道路とも積極的な事業推進を図っていることから、そう遠くない時期に供用が開始されると推察されます。 地域高規格道路が整備されることにより、企業活動の活性化や観光客等の徳島南部地域へのアクセス性が向上します。また、災害発生時には第1次緊急輸送道路である地域高規格道路を活用し、道の駅を防災拠点として使用することを想定しています。このことから、道の駅整備の効果は、地域高規格道路の整備により発現する側面がございます。 しかしながら、地域高規格道路の完成を待たずに開駅した場合においても、農林水産物等の直売による雇用や地域の振興、四国霊場などの観光資源を生かした観光産業の振興など、地域の活性化を図ることは可能であると考えております。 また、東日本大震災や熊本地震などにおいて道の駅が防災拠点として活用できることが実証されております。今回選定された道の駅候補地域は、南海トラフ巨大地震による津波災害警戒区域や降雨による洪水浸水想定区域に指定されていないことから、災害発生時には一時的な避難場所としての活用や既存の緊急輸送道路を利用した被災地救援の基地、支援物資の集積地など、防災拠点として活用できると考えております。 次に、地域高規格道路新野インターチェンジは、徳島市方面からのハーフインターチェンジで、小野インターチェンジは、美波町方面からのハーフインターチェンジとなっております。この2つのインターチェンジは、互いの機能を補い合って全体で一つのフルインターチェンジとして機能するよう整備されます。 新野インターチェンジをハーフインターチェンジからフルインターチェンジに変更するには、都市計画の変更や大幅な建設費の増額が必要となることから、美波町方面からの大幅な需要が見込まれるなど、フルインターチェンジにするための客観的な理由が必要となります。このようなことから、インターチェンジの形状を変更することは非常に難しく、現実的ではないとお聞きしております。 しかしながら、徳島市方面と美波町方面からのインターチェンジ利用の需要を比べると、徳島市方面の人口が多いことから、新野インターチェンジの利用は期待できます。さらに、地域高規格道路は無料で通行できることから、通常の有料道路と比べ、途中でおりることに抵抗は少ないと一般的に考えられており、距離的にも約5キロメートルしか離れておりません。また、候補地域の選定に当たっては、ハーフインターチェンジ、フルインターチェンジも評価項目の一指標としています。どの候補地域においても項目ごとに評価の優劣があるため、評価項目をあらかじめ定め、数値化したものを策定委員会に提示し、それらを総合的に判断して最終候補地域を選定していただきました。 最後に、阿南市道の駅整備基本計画素案は、合計4回の策定委員会を経て承認されました。御質問の経営面や財政面に関してですが、具体的な建設費が確定しなければ検討しづらい状況でございます。今後、国、県などの御指導をいただきながら、具体的な建設費や施設の規模、整備手法の検討を進めてまいります。また、管理運営手法については全国的な状況を踏まえ、民間のノウハウを活用した効率的な管理運営ができ、公益性などを踏まえた整備及び管理運営が可能な方式について、今後、引き続き検討を進めてまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(橋本幸子議員) 6番 表原議員。   〔表原議員登壇〕 ◆6番(表原立磨議員) それぞれ御答弁いただきありがとうございました。 橘町造船所跡地問題に関しては、これまで長きわたって、タケノコの皮を一枚一枚剥がしていくように事業の展望を探ってまいりました。事業に関係する部署が幾つかにまたがっていることからも、なかなかこの場において全容を示すことができないということは、何となく事情としては推しはかることができます。そして、何とかしなければとの思いで、潜水士の訓練場としても試験的に行っていただいたということでありましたが、そのことに関しても十分に理解はできます。ついでに言えば、私は太陽光にこだわっているわけでも、事業の中心に特別目的会社を据えること、そこにこだわっているわけでも全然ない、ほかの手法でも構わないと思っているんです。 2年前の12月議会において、市長は、若い議員が橘町のことをもっと現実をちゃんと見て、そして批判じゃなくて提案をしてほしい、どんどん提案してほしいんだ、あれをやれ、これをやれというふうに提案をしてほしいというふうにおっしゃられた。私としては、単に選択肢を提供しているだけであります。私利私欲の類いは一切ございません。この遅々として進まないやりとりのしわ寄せは、全て橘町の住民、ひいては阿南市民に及んでいるということは、皆様も痛いほど承知されているのではないでしょうか。ゆえに、今こそ縦割りの弊害とも言えるこの状態に風穴をあけて、物事を前に進めるべく、次年度に向けての横断的なプロジェクトチームを立ち上げるべきではないでしょうか。その判断を行うのは、ほかの誰でもない、トップの手に委ねられていると私は思います。市長の英断を願ってやみません。心からの要望とさせていただきます。 最後に、新しい道の駅についてですが、この素案の中で阿南市が参考にしている道の駅のうち、導入を検討されているであろう産業紹介コーナーのある新潟県燕三条地場産業振興センター、そして一番防災、防災ということでおっしゃられている、その防災機能を有する愛媛県天空の郷さんさん、ほかにも四国圏内幾つかの道の駅を、この日曜と月曜、2日間かけて回ってきました。現地の方にもいろいろと話を聞いてまいりました。そこで見えてきたのは、道の駅に限ったことではないんですけれども、いわゆる箱物事業の光と闇の部分でございました。 まず、光の部分として、燕三条地場産業振興センターの場合、話は昭和61年に発足した新潟県県央地域地場産業振興センターにまでさかのぼります。詳しくは時間もないので触れませんけれども、要は地域に脈々と受け継がれてきた金物のまちとしてのDNAが存在していて、そのDNAをしっかりと下支えする運営母体が既にあって、そこを包み込む形の道の駅ということであります。なかなかこれをつけ焼き刃でトレースして阿南市においてまねをするというのは、ハードルが高いなと現地に行って率直に感じました。 その燕三条地場産業振興センターにも問題がないわけではありません。地場産業振興センターが隆盛だったころと比べて、今、出展者数がずっと減ってきているという話を現地の方からお伺いしました。なぜかといえば、出展者としては物産の販売価格から手数料を取られるわけです。手数料を取られるよりはネットで直接販売したり、みずからが海外に打って出て、より収益率の高い事業展開に持っていったほうがよいと考えていく事業者がふえているということなんですね。この事例は、今度の道の駅で、例えば、地域の物産展をやったりレストランをやったり、何がしかのテナントを募集していく際にも頭に入れておかなければならない必須事項だと私は思います。 加えて、闇の部分に触れるなら、燕三条地場産業振興センターのレストラン営業については、せんだって、一旦閉店をしてしまったと。決してはやっていないわけではないのに、入館者数が少ないわけでもないのに、閉店をしているんです。今度は民間に再委託して、営業をまた数カ月後に再開させるという話であります。 理由としては、第三セクター、つまり自治体が直接出資をして、出資をする店舗が周辺の飲食店、民業を圧迫するという話になるとクレームになるし、逆にじゃあそこを抑えて、利益が上がらず赤字に落ち込んでしまえば、大きな財政負担にもつながると、このジレンマが存在したと現地の方はおっしゃっていました。これも一つの教訓として参考にしなければならないと私は思います。 もう一つ、全国モデル道の駅として、今ではすっかり有名になった内子フレッシュパークからりの話を忘れてはなりません。もともとは小さな直売所から始まって、野田さんという立て役者の方がいるんですが、その方を初めとした地域の立て役者によって、立地を初めとした諸条件が悪い、インターチェンジからのアクセスも、実際行ったんですけれど、おりてからどっちかなという感じで標識を見ながら数分かかるわけですね。インターチェンジ付近でもない。その諸条件の悪さに屈することなく、大変な苦労を経て今日の姿にまで育て上げられたそうです。ちなみに、その直売所は来年春にさらに大きくなってリニューアルオープンするとのことであります。 そういった数々の道の駅を回る中で、成功の仕組みとして気づいた要素は2つあります。 まず1つ、事業はまず中身の議論から始めて、身の丈に合った適正規模を心がけるということであります。どんな商品やサービスもしくは機能を、誰に対して、どんなふうに届けるのか。そして、それを支える人材、組織はあるのか。そういったソフトを十分に考えた上で、ハードや予算の話に持っていかなければ、あれも欲しい、これも欲しいという欲しいものばかりが膨らんでしまって、先ほど委員の方から寄せられたという管理運営の話がおろそかになってしまうということであります。 もう一つは、地域の主体性を発揮するということであります。さきに述べた道の駅内子フレッシュパークからりの今日があるのは、地域人材のたゆまぬ努力をおいてほかにございません。何をお伝えしたいかといえば、新野インターチェンジ付近に整備されるであろう道の駅の目的である、次世代の価値創造による阿南市の活性化を主体的に担う人材を、いかにして巻き込んで育てていくかということが大切で、逆にその準備をすることを怠って遅きに失してはならないということであります。 そこで、最後に1点だけ再々問させてください。 道の駅を阿南市にとっての宝とするべく、我が事として取り組む地域の有志、事業者を巻き込んでいくために、阿南市としてどのようにリーダーシップを発揮させていくのか、組織づくりの観点から御所見をお聞かせください。 最後になりますが、きょうを含め、あと140日で平成の世が終わりを告げ、新しい年号を迎えることになります。その新しい時代の幕あけとして、今回取り上げた2つの事業に加えて、以前から取り上げております市民会館の建てかえとか駅前再開発事業なども含め、これまでの阿南市の事業構築のあり方を深く見詰め直して、本当の意味での次世代の価値創造へとつながることを心から願い、私も一議員として甚だ微力ではありますが、これからも努力を続けていくことをお約束申し上げまして、一般質問に係る全ての発言を終了したいと思います。御清聴いただきありがとうございました。 ○議長(橋本幸子議員) 黒木特定事業部長。   〔黒木特定事業部長登壇
    特定事業部長(黒木賢二郎) 新しい道の駅の整備の再々問についてお答えいたします。 新たな道の駅が地域住民にとって交流の場やにぎわいの場となり、地域の魅力を発信し、地域を訪れる人の目的地となるためには、地域住民や地元企業等の参画することが望ましいと考えております。 阿南市としてどのようにリーダーシップを発揮させていくのかとの御質問ですが、現時点では建設地や導入施設、管理運営手法などが定まっておりません。ある程度事業が進捗し、導入施設や管理手法などを検討する段階で、先進事例などを参考にし、最適な手法を検討してまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(橋本幸子議員) 議事の都合により10分間休憩いたします。   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝    休憩 午前10時57分    再開 午前11時 8分   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝ ○議長(橋本幸子議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 26番 林議員。   〔林議員登壇〕 ◆26番(林孝一議員) 皆さんおはようございます。 新生阿南の林 孝一でございます。ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、一般質問をさせていただきたいと思います。 まず最初に、今回の市長の所信表明の中で、公共交通のバスの運行についてお話がございました。新野町の西地域に新たな路線の乗り入れを実施されたことに対して、厚くお礼申し上げたいと思います。この路線は週3便、新野の西地域、川亦、喜来どまりで折り返し運転をしている公共交通でございますが、地域の熱い要望がずっとありました。そうした中で、途中から迂回して喜来、川亦にたどり着き、そして従来のコースを帰っていくと。約500メートルほど距離が延びましたが、この地域を走ることによりまして、皆さん方は新野の地図が十分わからないかと思いますけれども、海老川という地域、元信という地域、貞信というこの3地域を走ることになりました。この地域で世帯数が75世帯ございます。新野西地域のみならず、多くのところで僻地周辺地域は高齢化が進んでおります。そういった中にバスを乗り入れしていただいた阿南バス、市当局者、そして審議会の皆さん方に、地元議員として厚くお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございます。 それでは、通告に従いまして質問してまいりたいと思います。 5つの大きな項目を用意いたしております。 まず1つは、第91回春の選抜高校野球について少し質問あるいはお話をさせていただきたいと思いますが、皆さんも御承知のように、秋季四国大会が香川県で先般行われました。徳島県から3校、各県3校出たわけですけれども、富岡西高校が勝ち進んでいきまして、四国の準決勝に上がりました。この準決勝の大会日は11月3日なんですね。市長の誕生日でもあった。市長は、誕生日で御家庭で誕生を祝っておられるのかなと思ったんですが、実は富岡西高校の応援に行っていました。ここで勝っていただければすばらしいプレゼントになったんですけれども、残念な結果、3対5と。6回まで3対3、7回、8回に1点とられて、決勝に進むことはできませんでしたけれども、実は私が言いたいのは、中四国で出場枠が5枠ある中で、優勝、準優勝は当たり前でしょう。四国から2校、中国地方から2校、あとの1校がどこかということなんです。 しかし、ここに持ってきました九州スポーツ新聞、これは市長の部屋にもあったように思うんですが、情報は皆入っております。中国地方で1校入れると、中国地方が3校、四国が2校なんですが、いわゆる四国地域は21世紀枠で推し進めれば、中国地方3校、四国地方3校。バランスがとれるんじゃないかと言われております。21世紀枠というのは全国9ブロックで3校しかないんですね。この中で富岡西高校が進むというのは、他校と戦えるような条件がそろっておらなければならないと思います。しかし、この新聞を見させていただきますと、21世紀枠は富岡西高校に三重丸の自信、そして2位、3位がうたわれております。これはもう確実でなかろうかと私は思うんです。野球関係者のいろいろな人に持っていったら、林さん、まあ心配ないと。 しかし、どういう点でこの選択をされるかといいますと、部員数が少ない中で勝ってきたというのも一つの条件なんですね。2つ目が、困難なことを克服した学校。もう一つは、スポーツも勉強も文武両道である学校。こういう条件の中で選ばれるように言われております。そのほかにもあるんでしょうけれども、その3つは富岡西高校にとっては全部当てはまるんではなかろうか。 富岡西高校は、1900年に野球部ができたそうでございまして、今2018年ですから118年。学校はそれより4年前にできております。このように条件がそろった中で、富岡西高校が出ることをなぜ言ってるか。野球のまち阿南だからです。 それと同時に、2年前に、新野高校が春の選抜第64回で甲子園へ行っております。そして、夏の甲子園は第78回目で行っております。この2つを表彰して、南部健康運動公園に来たときに、確かに阿南は熱心に野球をやっておるけれど、やはりここから高校が甲子園に行ったんだということで、市長、プレートをつけましょうということから、阿南の室内練習場の玄関口のあるコンクリートの壁に第64回、第78回のプレートがつけられております。2校目がついて、今度、3枚目がつく、このように思っているわけです。 そこで、前はプレートをつけて除幕式を行いました。今回は、県にはよく表敬訪問をされています。全国大会ということで阿南市に来ていただいて、出場が決まるとプレートをつくって、激励のプレートを富岡西高校に渡し、表彰する、こういうことをしていただきたいと。決まっていないのに早いじゃないかと。もう30万円だから。これは1月25日に決まるそうですね。この24日に9ブロックから一校ずつの9校に絞られてくるんです。 いろいろありますが、そういう中でやはり阿南市は野球のまちだな、各地から阿南市を訪れたら、3校しかない中で2校が、平成に行っているんです。やはり違うなと。こういうまちにしていただきたいので、市長室でぜひこれを激励していただきたい。事前にお伝えしておきたいと。これが1点目です。 2つ目ですが、2つ目は来年4月に県議会の選挙があります。知事選があります。参議院選挙がある。市長選がある。5選目へ出られるかどうかを聞くんじゃないんです。来年は選挙の年なんです。 選挙というのは、公正だとか公平だとか公明正大だとかいろいろな言葉を使われておりますが、実は投票所へのアプローチでは、新野東小学校の投票所は、腰や足が痛い人が、最も行きづらい、最も大層な、無理して行きたくないという投票場所であると私は思っています。これは多くの方から言われたんです。ほかにもこういったところがあるのかどうか。皆さん方は新野東小学校の投票所ってどうなのか、行ったことがない人は頭に浮かばないと思います。選挙管理委員会の皆さんも行ったことがあるかどうかは知りませんが、今まで私も余り気がつかなかった。ある人から、林さん、おまえ選挙が下手くそだ、選挙が弱い、その上にあんな条件の投票所、ハンディキャップを持っているじゃないかと。おまえ、もっと考えろと。何票かの差で涙することがあるんだと。そうですね、同点で抽せんする場合もあります。選挙って一生懸命やってもそのぐらい厳しいんです。 どういうことかといいますと、新野東小学校というのは体育館で投票をしていますが、駐車場があります。この体育館と駐車場は、運動場を隔てているんです。ですから、駐車場にとめて、運動場を渡って投票に行きます。足が痛い、腰が痛い、歩きづらい、あるいは車椅子、こういう場合はどうなるんですか。お天気がよければ、グラウンドは傷めないということで無理して、体育館近くまで行くだろうけれども、お天気が悪かったら、駐車場からどうやって行くんですか。私も雨降りの日は、傘を差して長靴です。そして、水たまりの少ないところを歩きながら体育館に行きます。もし長靴を履いていなかったら、校舎がL型になってるんですが、体育館と校舎の犬走りを歩きながら投票所に行きます。こんなところあるんでしょうか。私は、全ての投票所を車で乗りつけてすぐに投票に入れるような投票場所にしていただくか、車の乗り入れをやっていただきたいと思います。それでハンディキャップがなしになるんです。もちろん運動場は傷めます。選挙管理委員会が予算をつけるなり何かして、天気が回復したときに直してくれたらいいんじゃないですか。 お天気の日でも、新野東投票所へ来る人はやはり駐車場にとめて行きます。運動場を傷めないといっても、やはり運動場に入りづらい。ですから、人から言われて、おまえ、これはきちっと質問して、公平にしてもらわなければならないと。極端に言うと、これは、今のまま駐車場にとめて投票に行ったら、2倍掛けてくれるんだったらいいんですけれど。そういうことは検討する余地なしと。来年の県議会選挙で、市長は運動会とかいろいろ来ているからよくわかると思うんですが、直前まで投票に行けるというのは、これは当たり前ですよ。ドライブスルーがこれからはやるんじゃないですか。これは別にして、すぐに行けるように、そうすると投票率が上がりますよ。投票率が低いだとかなんとかという中で、このハンディキャップに私は気づかなかった、人から言われるまで。ですから、ぜひ来年の統一地方選までには看板を上げるなり、「広報あなん」で、体育館まで乗り入れてください、そして投票してくださいということを選挙管理委員会の方から発表していただきたいと思います。 それでは続いて、県南部健康運動公園の進入路の進捗状況と、今後の取り組みについてでございますが、私が2016年に質問したときに、これは市長からいい話だということで、もう中身はお話ししませんが、予算づけをいたしまして3ルートの設計をつくられて、阿南市新野町では協議会も設立して、このことについて市と協力して一生懸命我々地元住民としてやっていかなければならないということで取り組んでおります。 去年の7月25日に会をして、8月17日に3ルートある中で新野としてルートはどれがいいですかということで、選んでくださいとルートを選定させていただいて、これで進めていただきたいということにしました。そして、ことしの8月9日までの1年間、どのようになったか、土木の関係者を新野へ呼んで会合もしました。ところが役員の中から、最初の滑り出しからいうと、全くこの1年間動いてないんではないかと、どうなっているのかと、会に来て大きく前進したかと思ったら、そうでなかったと、非常に残念がっていました。これは確かに金額的な問題からいろいろ含めまして、非常に大きな金額の要る事業ではあります。しかし、新野がいいって言ってるんじゃないんです。防災機能をかけた、あるいはあそこを宝の山だと、100メートルしかない、野球場が45メートル、新野高校で三十二、三メートル、私の家も海抜三十二、三メートル、落差も余りありません。あそこを生かすか生かさないかによって、私は阿南の将来の問題に大きくかかわってくると思っております。 そういうことで、現状どういうような取り組みをしようとしてるのか、あるいはこれから予算の話も出てくるでしょうけれども、平成31年度の予算の中にある一定の金額を入れながら、目に見える形でこの事業を進めるのか、ぜひ建設部長から答弁があるだろうけれども、わかりやすい答弁をお願いしておきたいと思います。 それでは次に、私のこだわり質問の中の人口問題、出生率、こういった問題について質問をしていきたい。 議員の皆さん方もいろいろな提案をしたり、いろいろなことを議場でお話しされまして、どの方もすばらしい質問内容でございますけれども、私はその質問の内容よりも、一番は人口なんです。人口問題なくして、私は将来を読んだり描いたりすることはできません。私は、前回の選挙、「待ったなし!今こそ人口減に歯どめを!」、こういうキャッチフレーズで……見られますか、行司の軍配を持っとんです。悠長な時代じゃないんです。人口が問題なんです。 理事者の皆さん方と人口問題を共有したいと思うんですが、地方創生から以降、いろいろな人口問題が発表されております。50年後には8,800万人、100年後には5,060万人、200年後には1,380万人、300年後に450万人、1000年後ってどのくらいかわかりますか。茨城県にたった一人と。日本を消滅させるのに、銃弾の1発も要らないと諸外国は思っているんです。 きょう新聞を見てみたら、護衛艦いずもが空母化か、かがも空母化。240メートルの甲板を持ち、ヘリコプターが飛ばなかったらF35で垂直に着陸して発射する。専守防衛の関係から空母という言葉は使っておりませんが、そんなの要らないんじゃないですか、外国から見たら。日本は、ほっときゃもう消滅するじゃないかと。 安倍総理は、この人口問題を国難と位置づけておるんです。人口と北朝鮮の問題は国難である。阿南市も人口ビジョンがあります。阿南市は、2060年に6万3,000人の人口にしようと。しかし一方、国立社会保障・人口問題研究所ではありませんが、趨勢人口がビジョンの中でもうたわれておりますが、4万6,000人、1万7,000人の乖離があるんです。この人口ビジョンを見ますと、2030年に2.07の出生率をずっとキープする。2030年といったら10年後ですね。2.07というのは、人口減少しない、横ばいということなんですが、こんなことが果たしてあの人口ビジョンの中でやっていけるんだろうか。確かにどの自治体も人口は減っております。特効薬はないのはよくわかっております。こういう中でどうしなければならないか。今この人口ビジョンの中でも、平成22年から平成26年の平成のこの5年間で、自然増減で300人減少しているんです。これは自然の動態なんです。 もう一つ、私はここで質問していますので、お答えいただきますが、実は15歳を基準値にして──15歳というのは中学3年生、人口が動いておりません。10年後、20年後、30年後、だから現在の25歳、現在の35歳、現在の45歳、その方の15歳のときの人口とどんな動きがあったのかを聞いています。私から言いますが、割合だけで申しますと3割強。もちろん15歳のときの人口をそのまま調べたんじゃないですよ。嫁さんに来ていただいた、こちらへ移住していただいた、含めての3割強が減少しています。これをとめないといけないんです。 そこで、私は一番に出生率の見通しをどういうように捉えてるのか、あるいはその対応策をどうしてるのか、この真剣度があるかないかによって阿南の将来がはっきりしてきます。 1つは、この出生率。 2つ目は、今三十数%が減少しているというように、若者の定着を図らなければいけません。外に出さない。これもどのような対策をしてるのか、これも2点目に聞きたい。 3点目は、これもこだわって質問してきましたが、若者の流出を防ぐためには、内陸型工業団地企業誘致をどのようにやっているのか。市長はちょっと耳が痛いと思うんですが、2期目のみずからの足でトップセールスマンとして内陸型企業誘致を実現したい。前にも私は言ったんですが、県議会議員の時代にも福井に内陸型工業団地80ヘクタールというのがあったんです。それが没になってしまった。しかし、市長になって、やはりその問題を出してきた。狙いはいいんです。これがまだ生きてるのか生きていないのか、どうなっているのか。私は、これは非常にいいことを言われた。額には上げておりませんが、ある新聞記事を大事に置いてあるんです。市長がみずからトップセールスマンになる。これを私は市長にも協力して、その実現に向けてやっていきたい、これを考えております。 この3点をしっかり聞きたい。 そこで、この人口をふやす施策は、ハード面で子供を育てやすいいろいろなことをしてきました。もうこれ以上何をするんですかというぐらいやってきた。医療費も18歳までやってきた。学童保育もある。僻地においては、子供たちにタクシーでの送り迎えもしている。今回、幼・保無料化のことも出てきた。阿南市は全部先に先にやりました。後から県がついてくる、周辺地域の自治体がついてくる、そんな状況です。しかし、不思議なことに、我々も視察をやっていますが、いろいろな自治体に行ったら、どういう取り組みをしているか、問題点は何か全部教えてくれます。だから、全部、何年かおくれで阿南市が先にやったことも一緒に並んでくるんです。阿南市だけが持っている特徴で、阿南市で住もうとしても、ちょっと考えたらよそも一緒になってくる。だから、これはもうほとんど出尽くした。 そこで、私はハード面とソフト面でちょっと提案をさせていただきたいんですが、なぜそんな話になってきたかというと、1つは、ここに新聞の切り抜いた記事があるんですが、平成30年9月12日ですが、「少子化対策急ぐべきと」。この中で、国民民主党の玉木雄一郎代表が、少子化対策として、3人目を出産した家庭に1,000万円出す。玉木さんというのは、東大の法学部か何かで財務省にいた。お金を扱うところにいた人が、1,000万円ぐらい出してやらなければ手ぬるいと言う。野党の言うことかということで、安倍さんに蹴られるようなことが書いてありますが、私ももうやり尽くした、もう全て考えられることを全部やってきた。まだやらなければならないことは残ってるかもわかりませんけれども、やってきた。そこで、今子供に直接お金を払ってきたんです。 私は、3人生んだお母さん、お父さんに出産年金ぐらい払ったらどうだろうかと、あるいはできた子供が阿南市に在住していただいたら、2人以上在住していたら定住年金、70歳なら70歳から払うんですよ。月2万円ですよ。年間24万円ですよ。10年生きて240万円、20年生きて70歳から90歳までいって480万円。玉木雄一郎さんのまだ半分です。そして子供を産んだら、どうですか。子供が将来の阿南市の納税者じゃないですか。しっかり産んでもらいましょう。2人とどまったらどうですか。3人産んだけれども、皆外へ出てしまったんではぐあいが悪いじゃないですか。2人とどまったら定住の年金を渡すというように、阿南市独自のユニークな、そして期待の持てる、今国民年金って5万5,000円ですよ、平均。最高額をもらって、新居教育長、7万8,000円らしいです。そうすると、2万円余分にいただけるということは、相当楽な生活に変わってくるんでないかと思います。 ということで、ここで3子と4子の数字も持っています。阿南市が、別にお金を渡さなくても、3子で大体70人ぐらいできています。4子は大体20人ぐらい生まれているんです。そうすると、こういう制度がなくても七、八人はある。これを何人にするかですね。そういうことで、1つは年金の発想も考えていかなければならないというのが私の考えです。 もう一つ、ソフト面で申しますと、昔、産めよふやせよ国のため、こんな今のような温かい助成やいろいろなことがないのに、皆子供を産んだんです。私の同僚あたりは、大体六、七人兄弟がおります。姉が2人も上におったら、上の姉のことを大きいお姉ちゃん、下の姉を小さい姉ちゃん、そして私、大きいお兄ちゃん、こんなことを言った。今は大きいお兄ちゃん、小さい姉ちゃんと言えるような段階じゃないんですね。だけれど、戦争に駆り立てられるのに子を産んだんじゃないと思うんですよ。私は、1つはこれだけ子を産んだということは家計の足しになった。どうにか中学校が終われば、仕事をしてくれた。家の生活を支えてくれた。子供が多ければ多いほど、生活が支えられて家庭の生活水準が上がると考えられたから産んだと。 今は、子供を産めば産むほど、猫もしゃくしもというと言い方が悪いですけれども、全部大学へ行かさないと一人前にならんといって、大学に一番お金がかかる。高校までは授業料は無料じゃないですか。4年間で1,000万円と我々の時代は言われました。まだ二十何年も前です。2人同時に大学へ行くといったら、2,000万円要るぐらいだったんですが。 私は若者が産みふやしていくために、成人式に今、新野から何名、卒業生は何名とかといって、写真も撮ったりいろいろして、市長の御挨拶もあって、1冊の冊子を渡しているけれども、私はもう一つ、あれは運営から若い人がやっとんでしょ。阿南市が冊子をつくって、実は阿南市が今、若者を応援してるようなことを全部載せるんです。表紙に、阿南市は次世代の皆さんを応援します。そして、阿南市の今いろいろな施策の中で、若者が本当に取り入れたい、成人になって、出産もしたい、子供を産みたい、第3子を産みたいという中で、学校教育はこうしています、子育てはこうなっています、それをちょっとわかりやすくつくっていただいて、それから2022年から成人が20歳ではなく18歳になるんですか。100歳ぐらいまで年を書いて、年表というのをつくって、20代、30代、40代、そうしたらここで結婚しようというような計画書もつくれるよう空白のページを置いていただいて、最後のページに、私たちがつくります、参加します、未来の阿南市をと写真入りで、100人ぐらいの若者が空へ向かって輝いた目で市役所を持ち上げているような絵を入れて、私たちが阿南市をつくるんだと。一番前の表紙は、阿南市が応援しますと、市長の顔を入れて、市長も挨拶したらいいんじゃないですか。そうしたら、この施策をいろいろと書いてあげたらいいんです。そして今日のことだから、輝いた目で若者の皆さんが市役所を上に持ち上げたような絵はできるでしょう。そういうものを配布してはどうだろうか。そして、私たちがやらなければ阿南市の将来はないんだと、20歳からしっかりと阿南市の未来を知っていただく、そして参画していただく、そういうものを私はつくっていただきたい。この2点を要望です。 最後になりましたが、時間が刻々と迫っておりますが、最後は監視カメラと防犯カメラの設置についてということで質問したいと思うんですが、今、防犯カメラ、監視カメラでいろいろな犯罪が検挙されたり、警察がいろいろ聞き込みをするということもなく、カメラが捕らえている。 この間、幸坂議員が、市の車にドライブレコーダーをつけているのかと。プライバシーの問題もあるが、こういうもので全てカメラによって、物事の解決がスピード化されております。実は、監視カメラと防犯カメラの違いは、定義付けはあると思うんですが、効果は一緒です、ものを見るんですから。 実は、新野町としてはちょっと恥ずかしいといいますか、鵠に行く東山トンネルがあるんですが、この中にごみを常時捨てられている。ポイ捨てがある。このトンネルの出口は、また、反対に上ってくるところに監視カメラ設置区間と書いてくれています。これは前にも私がお願いしたんです。当時の鵠の部長が現場を見て、本当に大変だと。しかし、10年もたつのに、いまだにごみがいっぱい捨てられております。これはどうしてかというと、監視カメラという看板はあるんですが、私もどこにつけているのか、最初はずっと見ていたんですけれど、ついているようではないんです。ダミーでもあればいいんですが、もう見透かされているんです。ここはカメラがないと、捨てれる場所だと思われているんです。だから、鵠側も新野側も何回かはそこらの地域の人が掃除しました。しかし、やはり繰り返しされている。ですから、これは掃除で対応できない。きちっと犯人がどなたかということを見て、対処していただきたい。 同時に、監視カメラだけじゃなく、平成16年につくられました、ポイ捨て等防止に関する条例があるんです。この間、パトロールもしているし、いろいろな情報も入ってきているけれども、どうなってるんだろうかと。 私、今、東山のトンネルのことを言ってますけれども、新野から桑野へ行く県道24号線、旧道のところを舗装して、ちょっと休憩をとるようになっているんです。そこで休憩して飲食しているんでしょう。そこもごみがいっぱい。誰がしているのか。私は、ごく一部の特定の人ではないだろうかと。やはり、きちっと誰がそういうことをしてるのかを見つけて、対処して、話し合わないと。私は、これはやはりしてはいけないというのは誰でもわかっていながら、世の中に不満があるんじゃないだろうかと。嫌がらせとしか思えないんです。 そのように、ここのポイ捨てを今まで条例でやってきたけれども、どうも効果があらわれてない。悪く言えば、ポイ捨て等防止に関する条例をつくってからまだ悪くなったんじゃなかろうかと感じたりもいたします。ですから、これについてひとつしっかりと、どんな取り組みをしてるのか聞きたいと思います。 それと、防犯カメラというのは、これからの社会はごく一般的だろうと思います。今、中学校はないんですが、小学校なんかでは、立哨員といって大体サラリーマンなり仕事を終えられた方が、孫もおいでるんでしょう、交差点に立ったりいろいろ安全運動なりをしていただいているんですね。しかし、小中学校とかあるいは公共施設だとか、そういうところに防犯カメラの整備を図って、安全で安心できる阿南市をつくっていただきたい。 この間、富岡の交番ができました。私も資料をもらったんですが、とみおか交番の新設、こんな時代だから防犯カメラはつけるんですかと、警察の方とお話ししたら、私にはわかりませんと。いろいろ私も調べてみて、前も通ってみたら、防犯カメラがついています。こういう派出所とか、いろいろな交番を含めて、私はこれから、阿南市が計画的には整備を図りながら安全なまちをつくっていこうという観点から、今すぐということではないですが、将来的に検討して、カメラの設置がごく一般化された阿南市をつくっていただきたいと。これは奥田議員からも質問がありましたね。だから、そういうことで私の質問は終わらせていただきますが、まだ十分答弁できる時間がありますかね。そういうことで、答弁によっては再問をしてみたいと思いますが、ここらで終わらせていただきます。それでは、答弁をしっかり聞かせてもらいますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(橋本幸子議員) 岩浅市長。   〔岩浅市長登壇〕 ◎市長(岩浅嘉仁) 林議員にお答えを申し上げます。 私からは、出生率の見通しについてお答えを申し上げますが、その前に若干御報告申し上げます。 昨日、本会議が終わりまして、6時半から7時の間に、臨時部長会が始まる前の間に、新聞社の名前は伏せますが、どなたも御存じの大手のスポーツ新聞社の記者が取材をしたいと市役所においでましたが、選抜についてでございます。野球のまちとして、富岡西高校が選抜の有力候補に上がっておるが、どういう感想かという御質問を受けました。私も逆質問をいたしまして、可能性はどうですかと申し上げましたら、その記者の方は、熊本西高校の選手がけがで亡くなった、それから新潟県に名門の進学校で有力な高校があると、それから富岡西高校、さらにまた、長嶋茂雄さんの母校も候補になっておるということで、4つのうちの3つが決まるであろうということで、ぜひとも地元としては出場してほしいわけでございますが、現状はそういうことでございます。 それでは、出生率の見通しと出生率向上対策でございます。 出生率低下の背景には、ライフスタイルの多様化などにより、未婚化、晩婚化の進行や第1子出産年齢の上昇、長時間労働、子育て中の孤立感や負担感が大きいことなど、さまざまな要因が複雑に絡み合っており、行政による支援の充実に加え、結婚、妊娠、子供、子育てを大切にするという意識が社会全体で深く共有され、行動としてあらわれることで、若い世代がより前向きに考えられるようになります。そのため、結婚、妊娠、子育てに温かい社会の実現に向け、総合的な対策に取り組む必要があると考えております。 我が国の合計特殊出生率は、平成17年に過去最低である1.26まで落ち込みましたが、きめ細かな少子化対策を網羅的に推進してきたことで緩やかに回復しており、今後も同様に推移するものと考えております。 阿南市人口ビジョンにおいては、2025年における合計特殊出生率を1.80、2030年には人口が増加も減少もしない均衡した状態となる2.07と仮定しており、出生率の向上については国を挙げて取り組むべき課題でありますが、本市においては、あなん「地域好循環」総合戦略の中で基本目標の一つに、若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえると掲げ、結婚を希望する男女の出会いの場の創出や子供の医療費助成、保育所及び私立幼稚園の保育料等への支援などにより、安心して子育てができる環境づくりに取り組んでおります。また、不妊治療を行っている夫婦を経済的に支援するため、医療保険が適用されず高額な医療費がかかる特定不妊治療に要する費用の一部を県の助成に上乗せして助成を行っているところでございます。今後におきましても、こうした施策に粘り強く取り組むことにより、出生率向上につなげてまいりたいと考えております。 以下の御質問につきましては、担当部長からお答え申し上げます。 ○議長(橋本幸子議員) 井上企画部長。   〔井上企画部長登壇〕 ◎企画部長(井上正嗣) 林議員の投票所への弱者(高齢者)対応についての御質問に御答弁いたします。 まず、投票所は何カ所あり、アプローチに不便を来している投票所はほかにあるかとの御質問ですが、投票所数につきましては、選挙の当日には市内46カ所に投票所を設けております。また、各投票所における駐車場から投票所入り口までのアプローチに不便を感じているといった投票所はほかには特になく、学校によっては投票所である体育館の近くに駐車場がある場合や、運動場を駐車スペースとして利用しているケースなどがございます。 次に、アプローチに支障のある投票所における対応策についての御質問でございますが、新野東小学校のような駐車場から運動場を通って体育館へ行くといった投票所では、大雨の場合などは投票に来られた方に御不便をおかけすることとなりますので、今後はこうした投票所については運動場を駐車場にするなど有権者の利便性を考慮し、投票所借り上げ依頼の際に協力をお願いしてまいりたいと考えております。 次に、出生率の見通しと人口減少の歯どめ対策について順を追って御答弁申し上げます。 まず、市外への人口流出を抑制するための対策と、現在の45歳、35歳、25歳の人が何人いて、その人たちが15歳のときには何人いたのかとの御質問にお答えいたします。 先に阿南市在住の45歳、35歳、25歳の人数でございますが、平成27年10月1日時点の国勢調査によりますと、45歳の方が934人、この方が15歳であった30年前は1,391人、同様に35歳の方が823人で、20年前は1,198人、25歳の方が569人で、10年前は841人となっており、各年齢層において約3割程度の減少となっております。このような状況を踏まえ、本市におきましては、人口流出を抑制する施策として、働く場所の確保や、若い世代の結婚、出産、子育てに対する切れ目のない支援と環境整備により、阿南市で子供を産み育てたい方を応援し、若者の定住を促進しております。また、人生の進路を考える時期である高校生を対象に、Uターン、Jターンをして活躍する先輩たちから卒業後のキャリアを学ぶ、「ちょっと先の未来を考える」講座や阿南市の未来や将来住みたいまちについて考える高校生ミライ会議を開催するなど、次代を担う若者がみずからの将来やふるさとについて考える機会を創出するなど、人口流出の抑制に努めております。 次に、第3子以上を出産した子育て夫婦に年金を上乗せする阿南市独自の出産年金の創設を検討してみてはどうかとの御質問にお答えいたします。 本市における子育て世代に対する支援につきましては、医療費助成や多子世帯の保育料、給食費の負担軽減など多様な経済的支援に努めているほか、仕事と子育てを両立するための環境づくりとして、女性が安心して働くことができる環境の整備にも力を注いでおります。議員御提案の、第3子以上を出産した夫婦が子供とともに阿南市に居住していれば年金を上乗せする阿南市独自の年金制度の創設については、出産した方が年金受給年齢になる30年から40年以降に負担を要することから、新たな年金制度の創設は慎重を期す必要があると考えております。 次に、本市の人口減少の将来像について若者の理解を得るための方策についての御質問にお答えいたします。 平成28年3月に策定した阿南市人口ビジョンにおいては、人口の現状や推計を分析して市の人口動向の特性と課題を把握し、目標の将来人口と将来人口に基づく将来の展望について定めており、将来の阿南市の姿や阿南市の進むべき方向性を若い世代を初め、市民の皆様と共有することが重要であると考えております。今後におきましては、議員御提案の内容を参考に、人口減少が経済社会に与える影響についてわかりやすく情報発信することにより、人口減少の対策の一環となるよう検討してまいりたいと考えております。 以上、御答弁といたします。 ○議長(橋本幸子議員) 長田市民部長。   〔長田市民部長登壇〕 ◎市民部長(長田浩一) 市民部に関係する御質問に順を追って御答弁申し上げます。 阿南市ポイ捨て等防止に関する条例は、市民等、事業者、所有者等及び市が一体となって、ポイ捨て及び犬のふん害を防止することにより、快適な生活環境の保全と環境美化の推進を図ることを目的として施行されました。本条例の施策といたしましては、ポイ捨て防止に向けて、市民等、事業者及び所有者等に対する意識の啓発のため、日開野町と福井町にポイ捨て防止埋め込み看板の設置や、環境パトロールによるポイ捨て監視及び広報活動の実施、被害がある所有者のために不法投棄防止看板や犬のふん被害防止看板、狂犬病予防接種時のふん回収袋、地域の清掃ボランティア時のごみ袋などの無料配布を実施しております。また、不法投棄の相談があった場合は、県及び阿南警察署と連携して対応しております。罰則規定につきましては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に定められておりますので、罰則規定を設けることは考えておりません。環境美化における取り組みは、何よりもモラルの向上が柱となります。地域や関係者の協力によって、ごみのポイ捨て等の環境美化に関する問題を解決していくことが重要であると考えております。 次に、今月から新設されましたとみおか交番における防犯カメラの設置状況についての御質問でございますが、阿南警察署に確認いたしましたところ、来署者の安全確保等を目的とした防犯カメラを設置しているとのことでございます。 次に、計画的な防犯カメラの設置についてでございますが、本市では子供の安心・安全の確保、犯罪抑止効果等の観点から、本市が管理しております公共施設において、市役所庁舎や文化会館などの文化施設、阿南駅前児童公園などの公園、また、岩脇こどもセンターや阿南中学校などの保育、学校施設等に防犯カメラを設置しております。防犯カメラの設置に関しましては、犯罪抑止の効果とともに、事件、事故が発生した際の捜査時には有効な情報源となるなど、安全で安心なまちづくりを推進する上で非常に効果があるものと認識しておりますが、一方では不特定多数の住民を撮影することになるため、撮影者のプライバシー権等の保護を考慮し、撮影データの適切な管理、利用方法を確立するなど、設置、運営するに当たってのガイドラインづくりも不可欠でございますことから、今後、他の地域への防犯カメラの設置につきましては、他の市町村の状況等を調査研究し、地域における状況や必要性を考慮しながら慎重に対応してまいりたいと考えております。 以上、御答弁といたします。 ○議長(橋本幸子議員) 松田産業部長。   〔松田産業部長登壇〕 ◎産業部長(松田裕二) 産業部に関する御質問に御答弁申し上げます。 内陸型工業団地の建設につきましては、平成26年度事業として企業誘致広域プロジェクトアンケート調査を実施いたしました。内容につきましては、将来予想される南海トラフ地震に対応し、阿南市沿岸部における中小企業等の高台移転の受け皿づくりとして、会社ニーズを踏まえた内陸型工業団地整備の必要性を確認するものであります。市内沿岸部及び美波町、那賀町における中小企業1,225事業所に対し実施いたしました結果、移転を具体的に考えている事業所は3%、検討中の事業所が6%という結果でありました。検討中を含めても1割未満ではありましたが、その中の14%の事業所において、公的工業団地を希望するという回答をいただいております。この分析結果をもとに、引き続き関係機関との連携を密にし、各種補助事業の有無を模索し、経済状況や企業動向に注視しながら慎重に検討を重ねているところでございます。 また、誘致についての取り組みにつきましては、現在、若者の多くが望む仕事が都市部に多い事務系職種にシフトしておりますことから、IT産業やAI産業といったソフト産業にもシェアを広げることが必要であると考えております。都市部には存在しない豊かな自然に囲まれた環境は地方独自のセールスポイントであり、オフィスワーカーに癒やしをもたらすという強い誘因があってこそ、それらの企業を呼び込むことができると考えております。今後におきましては、企業の業種や業界の動向を注視しながら、地方への新しい人の流れをつくる、地方に仕事をつくるといった取り組みを進めていくことが重要であるという観点から、地方創生促進イベント等への積極的な参加やサテライトオフィスの誘致により、新しい企業誘致につなげてまいりたいと考えております。 以上、御答弁とさせていただきます。 ○議長(橋本幸子議員) 條建設部長。   〔條建設部長登壇〕 ◎建設部長(條司) 徳島県南部総合運動公園へ通ずるアクセス道路の整備に係る進捗状況や次年度における当該地整備計画について御答弁申し上げます。 このアクセス道路の整備に係る進捗状況等につきましては、平成28年度から平成29年度にかけて、その安全性、利便性や経済性などさまざまな要素を調査項目とする概略設計を実施して、アクセス道路3ルートを策定いたしました。しかしながら、道路整備に係る計画ルートの大半が山間部を通るため、大規模な切り土、盛り土やのり面対策工事を必要とし、多額の事業費を要することが判明いたしました。このことから、新野県南部運動公園進入路建設推進協議会とともに、ルートの再検証やアクセス道路の設計条件を見直すなど、実施が可能な事業費となるための精査、検討を行っているところでございます。 今後につきましては、より一層の事業推進を促すため、社会資本総合整備計画に位置づけるとともに、さらなるコスト削減を目指すため、同様の整備を実施した実績のある陸上自衛隊善通寺駐屯地や、一般県道芥附海部道路を新設工事として整備された海陽町への視察を行い、地元建設推進協議会とも協議しながら、既に採択されている他路線との整合性なども勘案し、計画的かつ効率的に事業を実施できるよう検討してまいりたいと考えております。 以上、御答弁とさせていただきます。 ○議長(橋本幸子議員) 桑村教育部長。   〔桑村教育部長登壇〕 ◎教育部長(桑村申一郎) 甲子園出場校への出場記念のプレートの設置について御答弁申し上げます。 本市では、県南部健康運動公園の屋内多目的施設あななんアリーナ前に、県立新野高等学校が過去2度甲子園に出場したことを記念して、縦40センチ、横58センチのステンレス製の記念プレートを設置しております。 さて、去る11月5日、来春行われる第91回選抜高等学校野球大会の21世紀枠に、県立富岡西高等学校が徳島県高等学校野球連盟から推薦されました。12月14日、明後日に四国4県の推薦校の中から1校が選ばれ、来年1月25日の選考委員会で全国9地区の候補から3校が選ばれると伺っております。野球のまちを掲げる本市の高校が甲子園出場を果たすことは、在校生や卒業生にとどまらず多くの市民にとってこの上ない喜びであります。甲子園出場が決定した際には、甲子園出場を祝福し、できる限り出場される高校の希望に沿ったプレートを作成し、贈呈時期等を調整した上で記念プレートをお贈りしたいと考えております。私どもも、3枚目の甲子園出場記念プレートをあななんアリーナ前に飾れることを心から願っております。 ○議長(橋本幸子議員) 議事の都合により休憩いたします。   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝    休憩 午後 0時 7分    再開 午後 1時 0分   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝ ○副議長(飯田忠志議員) 午前に引き続き会議を開きます。 8番 湯浅議員。   〔湯浅議員登壇〕 ◆8番(湯浅隆浩議員) 新生阿南の湯浅隆浩でございます。 ことしも残すところあとわずかになりました。本日12月12日は、ことしの世相を反映する漢字1字を選ぶ、平成最後の今年の漢字の発表の日であります。予想するわけではありませんが、私にとってことしの漢字は災害の災、災いという漢字であります。6月の大阪府北部地震、7月豪雨、9月の北海道胆振東部地震、特に台風20号、21号では阿南市にもかなりの被害がありました。我が家においても、納屋の外壁が剥がれ、暴風の中、回収するという事態になりました。2019年は災害のない平穏な年になってほしいと願うばかりであります。 それでは、議長の許可をいただきましたので、通告に従い質問させていただきます。 まず、平成31年4月職員採用予定についてお伺いいたします。 職員数については過去にも何度か議論されてまいりましたが、住民サービスの向上、きめ細やかな対応など、職員の仕事量は増加傾向にあるのではないかと思われます。この仕事量をスピード感を持ってこなしていくのに、市職員のマンパワーアップだけで対応できるのか、最終的に市民サービスの低下につながっていくのではないかと懸念するところではあります。「広報あなん」7月号の「阿南市職員を募集します」のページにおいて、平成31年4月採用予定人員が掲載されております。昨年の採用予定人員と比較しますと、職員定数をふやした消防職員を除き、30人少ない募集人員になっております。 そこでお伺いいたします。 まず、昨年度の定年退職者数、早期退職者数と採用人員数、本年度の定年退職者数と採用内定者数はどのようになっておりますか。消防職員につきましては個別にお示しください。また、本年度の早期退職者数もわかればお示しください。 次に、現在の仕事量、残業時間を考慮した上で適正な職員数について御所見をお伺いいたします。 次に、保育士採用についてお伺いいたします。 保育士採用につきましては、子供たちは阿南市の宝であるという思いで、保育現場の状況等を本議会におきまして何度も質問、提言をさせていただき、保育士採用試験においては職務経験者枠の新設、臨時保育士の待遇改善等に対応していただきました。また、総合教育会議のプロジェクトチームでも議論されているようであります。昨日、野村議員も質問されておりましたが、私も早急に方向性を示すことが必要だと考えます。しかし、保育の現場においては、まだまだ保育士不足解消には至っていないのが現状であり、年度途中においては待機児童が発生しているのではないかと思います。平成31年4月採用予定の保育士は、経験者枠を含め、採用予定人員は3人程度であります。 そこでお伺いいたします。 まず、本年度の待機児童の状況はどうなっておりますか。 次に、平成31年4月採用の保育士が少ないのは民営化に向けての計画的な採用調整なのか、御所見をお伺いいたします。また、耐震化できていない保育所の建てかえを含め、早急に市としての方針を明確にすべきと思いますが、御所見をお伺いいたします。 次に、自力避難困難者支援についてお伺いいたします。 阿南市地域防災計画の災害時要支援者対策計画によりますと、避難行動要支援者には、同意を得た後に一人一人の個別計画を作成する必要がある。避難行動要支援者と支援者のマッチングプランで、避難訓練実施によってより高度な避難対策を図る。また、避難行動支援者は各地域の自治会、自主防災組織などからのボランティア応募が主体となるが、避難行動要支援者1人に対し2人程度の支援者が望ましいとあります。 そこでお伺いいたします。 まず、避難行動要支援者の名簿は、市内のどの機関と共有しておりますか。また、支援を行う関係機関の役割は明確に示されておりますか。さらに、避難支援を行う関係機関との連絡態勢、避難行動要支援者と支援者への周知等必要と思われますが、現状と御所見をお伺いいたします。 次に、保健福祉行政についてお伺いいたします。 まず、糖尿病対策についてであります。 本年6月、厚生労働省から平成29年度の人口動態統計速報値が公表され、徳島県における糖尿病死亡率は4年ぶりに全国ワースト1位となりました。平成29年の糖尿病死亡者数は146人、人口10万人当たりの死亡率は全国平均の11.2人を大きく上回る19.8人という結果でありました。糖尿病は生活習慣病で、肥満や運動不足などさまざまな要因が重なって発症するパターンが多い病気で、初期症状に気づかず病状が進んでしまうと改善する見込みはかなり低くなります。そのため、糖尿病対策につきましては、早期に発見し、初期段階で適切な治療を受けることで進行を食いとめることができます。早期に発見するためには、特定健診受診率の向上や、若い世代からの意識啓発など、地道で長期的な対策が必要と考えます。 そこでお伺いいたします。 まず、人口10万人当たりの糖尿病死亡率は何人でしょうか。また、阿南市の過去3年間の特定健診受診率、その中で糖尿病予備群の割合及び保健指導率はどのように推移しておりますか。さらに、糖尿病、糖尿病予備群に対し、どのような指導や取り組みを行っているのかお伺いいたします。 次に、阿南医療センターの救急受け入れについてであります。 阿南医療センター建設工事も、来年春の開院に向け順調に進んでいるようであります。県南部の中核病院としての阿南医療センターの完成が待ち遠しいものであります。さて、平成30年1月から10月までの医療機関別搬送人員と割合によりますと、阿南中央病院が195人、7%、阿南共栄病院が1,249人、46%であります。この2つの病院が統合されるということでありますから、10カ月間で1,444人、年間にしますと1,733人になります。割合も53%の受け入れになります。 そこでお伺いいたします。 新病院、阿南医療センターにおいて、これだけの救急搬送の受け入れは可能でしょうか、お伺いいたします。 次に、教育行政についてお伺いいたします。 まず、学校施設整備についてであります。 本年4月15日の徳島新聞の記事の中で、日本の女性が初めて参政権を行使した1946年4月当時、国会議事堂には女性専用トイレがなく、誕生した女性議員はそれまで男性が使っていたトイレを一緒に使っていたようであります。現在、国会議事堂では、こうした男女共用トイレは姿を消しておりますが、男女共用トイレの問題は非常にデリケートな問題であります。トイレについては、労働安全衛生規則第628条、事務所衛生基準規則第17条に、事業者は男性用と女性用に区別することと定められております。しかし、現在、羽ノ浦町の岩脇小学校の職員トイレは男女共用になっております。早急に解消すべきであると考えます。 そこでお伺いいたします。 市内の公立学校において男女共用トイレの学校はありますか。また、男女共用トイレの解消に向けての具体的なスケジュールをお示しください。 次に、阿南市スポーツ総合センターについてであります。 見られた方もおられるとは思うんですが、スポーツセンターの玄関を入って突き当たりのトレーニングルームの入り口の両側に、手づくりのとてもかわいい椅子が置いてあります。子供たちに大人気で、市長もお気に入りと伺っております。 さて、阿南市スポーツ総合センターは年間7万人を超える利用があります。温水プールにおいても年間5万5,000人を超える利用がございます。その中には、徒歩やタクシーで来られる方もおられるようであります。また、第1駐車場の駐車できる台数も少なく、大会やイベント時には第2駐車場も開放しておりますが、離れているので少し不便を感じます。大会やイベント時には、駐車できない車の路上駐車もあり、警察の巡回指導が行われているような状況であり、改善すべきではないかと思います。 そこでお伺いいたします。 まず、阿南市スポーツ総合センターの雨漏りについてであります。平成28年12月議会で野村議員が質問をしてから2年が経過しておりますが、現在、雨漏りは改善されているのかお伺いいたします。 次に、第2駐車場の駐車可能台数、稼働状況及び借地料についてお伺いいたします。また、阿南駅、市役所とスポーツ総合センター間で、ナカちゃんバスを運行することはできないか、御所見をお伺いいたします。 最後に、消防行政についてお伺いいたします。 まず、消防広域化についてであります。 総務省消防庁は平成6年以降、自主的な市町村の消防広域化が十分進んだとは言いがたい状況に、都道府県の役割の明確化と市町村における十分な議論を確保するための関係者の議論の枠組みの創設とあわせ、災害の大規模化、多様化等の環境の変化に的確に対応するために、広域化の目標となる消防本部の規模を引き上げること等を内容として、広域化をさらに推進するための消防組織法の改正を行いました。これを受け、県は、消防庁において管内人口30万人以上を一つの目標とすることが適当であると示されていますが、スケールメリットの追求と地域性の確保等との調和を図る必要性から、管内人口10万人未満の小規模消防本部の解消を最低要件として設定しております。しかし、今回県が連携協力を含む広域化を検討する枠組み案では、阿南市、那賀町、海部町は管内人口9万9,000人の、県がいう小規模消防本部であります。 そこでお伺いいたします。 今回の枠組みによる消防広域化は、阿南市にとってどのようなメリット、デメリットがあるのか、御所見をお伺いいたします。 次に、川北出張所についてであります。 川北出張所については、昨年12月議会でも質問させていただきましたが、来年春に阿南医療センターが開院することにより、川北地域に救急病院がなくなってしまいます。そのことにより、救急搬送に約2倍の時間がかかります。また、答弁の中で、現状の人員では出張所の追加整備は難しい状況ということでありましたが、消防職員定数も増加いたしました。川北出張所設置の要件は整備されてきていると考えます。 そこでお伺いいたします。 再度、救急に特化した川北出張所設置について御所見をお伺いいたします。 最後に、消防団詰所耐震化についてであります。 阿南市消防団は、14分団68班1,447人が市民の生命、財産を守るため、昼夜を問わず活動しております。消防団員の活動の拠点となるのが消防団詰所であり、消防団詰所には消防車や貴重な消防資機材が整備されております。今後、発生が懸念されております南海トラフ巨大地震に備えるためには、消防団詰所の耐震化は早期に対処すべきであると考えます。 そこでお伺いいたします。 現在、耐震化できていない消防団詰所は計画的に整備をしていただいておりますが、まだ耐震化ができていない消防団詰所はどの分団の何班でしょうか。また、現時点での消防団詰所耐震化スケジュールと、耐震化完了見込みは何年かお伺いいたします。 以上、第1問といたします。答弁によりまして再問、要望をさせていただきます。 ○副議長(飯田忠志議員) 岩浅市長。   〔岩浅市長登壇〕 ◎市長(岩浅嘉仁) 湯浅議員にお答えを申し上げます。 職員募集に関する御質問に順を追って御答弁を申し上げます。 まず、職員の退職、採用等の状況につきましては、昨年度定年退職した者が29人、うち消防職が5人、早期退職募集制度によるもの及び普通退職を含めた早期退職者は11人で、うち消防職が2人でございまして、採用は47人で、うち消防職は1人、合計40人の退職に対し、47人採用の状況でございました。 また、今年度末の定年退職者は16人で、うち消防職は2人の予定でございます。早期退職募集制度による早期退職希望者の人数につきましては、取り下げも可能であることから、人数の報告につきましては差し控えさせていただきます。 一方、来年4月の新規採用予定でございますが、現在、採用候補者として名簿に登載しております人数は26人で、うち消防職は7人でございます。 次に、現在の仕事量、残業時間を考慮した上での適正な職員数についてでございますが、少子高齢化を初め、社会を取り巻く環境は目まぐるしく変化し、ますます幅広くきめ細やかな行政サービスが求められている状況から、職員の仕事量、残業量等は増加の傾向にあると認識しております。 議員御質問の適正な職員数につきましては、現在、平成29年度を期首とする5年間の定員適正化計画におきまして、職員数の増加を図る計画で取り組みを行っており、この間において、各分野における行政需要の変化はあると存じますが、期末(2021年)においては、職員数を895人とする計画で取り組んでいるところでございます。 以下の御質問につきましては、担当部長からお答え申し上げます。 ○副議長(飯田忠志議員) 倉野危機管理部長。   〔倉野危機管理部長登壇〕 ◎危機管理部長(倉野克省) 危機管理体制についての御質問に御答弁申し上げます。 初めに、避難行動要支援者名簿は市内のどの機関と共有しているかについてでございますが、平成25年の災害対策基本法改正により、市町村に避難行動要支援者名簿の作成が義務づけられ、避難行動要支援者に係る全体的な考え方を整理し、重要事項については地域防災計画に定めるものとされました。 本市においては、平成26年2月に、阿南市地域防災計画を改定し、避難行動要支援者名簿の作成に関する事項を定めており、名簿の共有者としては、消防機関、県警察、民生委員、社会福祉協議会、自主防災組織、その他支援実施に携わる関係者としております。 避難行動要支援者名簿については、平成26年9月に作成しておりますが、名簿の提供に当たっては、個人情報等が含まれることから、阿南市避難行動要支援者名簿の個人情報の取り扱いに関する協定書により、協定の締結が終わったところから順次名簿の提供を行っているところでございます。 現在のところ、名簿の提供ができている機関は、阿南市社会福祉協議会、阿南警察署、阿南市消防団、阿南市民生委員・児童委員協議会ですが、今後、自主防災組織等とも協定を締結し、提供を行ってまいりたいと考えております。 次に、避難支援を行う関係機関の役割でございますが、平成28年1月に策定した阿南市避難行動要支援者避難支援プランでは、関係機関の役割を定めており、自治会、自主防災会、民生委員・児童委員及び消防団等の関係支援機関は、市から提供された避難行動要支援者名簿をもとに、要支援者と顔合わせや、避難場所、避難ルートの確認などを行うとともに、避難行動要支援者の個別計画を作成することとなっています。 この個別計画は、平常時から作成することによって災害時に備え、逃げおくれなどがないように事前準備しておくものです。 また、個別計画作成後は、要支援者本人とその家族や市の関係部署及び避難支援関係機関で情報を共有し、いざ災害が発生したとき、あるいは発生のおそれがあるときには、個別計画に基づき、要支援者へさまざまな支援活動を行うこととなります。 現在、個別計画については、少数ではありますが市へ順次提出されておりますので、引き続き、避難行動要支援者名簿の提供先の関係機関に個別計画作成の趣旨を理解していただき、作成に努めていただくとともに、避難支援プランの周知徹底を図り、要支援者への支援を推進してまいりたいと考えています。 以上、御答弁といたします。 ○副議長(飯田忠志議員) 長田市民部長。   〔長田市民部長登壇〕 ◎市民部長(長田浩一) 循環バスの運行についての御質問に御答弁申し上げます。 循環バス路線ナカちゃん号は、平成21年3月に策定いたしました阿南市地域公共交通総合連携計画に基づき、当時、交通空白地でありました那賀川地区を中心にカバーする路線として、平成21年11月に実証運行を開始し、平成24年4月からは、徳島バス阿南株式会社の運行系統として本格運行に移行した路線であります。 循環バス路線は、1日に1人の運転手が、東回り、西回り、各3便、計6便を運行しておりますが、現状からさらに路線を延伸いたしますと、1周当たりの所要時間が長くなり、利便性の低下を招くとともに、運行ルートが非効率的なものになることが予想されます。また、循環バスの運行経費には一部国庫補助金が充てられており、補助対象に係る要件として、1日当たりの運行便数を東回り、西回りと、ともに3便以上を運行する必要がございますので、路線の延伸となりますと便数の維持が困難になることから、現行ルートを維持した上での延伸は厳しいものであると考えておりますが、現在、阿南医療センターの開院後におけるバス路線の再編について、運行事業者と協議を重ねており、その中で引き続き地域の実情に即した運行ルートを検討するとともに、交通弱者の移動手段の一つであるバス路線の確保、維持に努めてまいりたいと考えております。 以上、御答弁といたします。 ○副議長(飯田忠志議員) 米田保健福祉部長。   〔米田保健福祉部長登壇〕 ◎保健福祉部長(米田勉) 保健福祉部に関係する御質問に順を追って御答弁を申し上げます。 初めに、保育士の採用に係る御質問のうち、待機児童の状況でございますが、毎年4月1日現在では待機児童はゼロ人でありますが、年度途中において育休復帰等をされる方がおりますので、本年10月1日現在、ゼロ歳児14人、2歳児2人の計16人が待機児童となっております。 次に、民営化に向けての計画的な採用調整なのかとの御質問でございますが、職員の採用につきましては、現行の職員定員適正化計画等により、年度ごとの退職者数や行財政環境を勘案しながら、適正な人員配置と人材育成に努めているところでございます。なお、今後におきましては、民間活力の導入や施設の統廃合等の進捗状況を視野に入れながら、職員の採用計画に生かしてまいりたいと考えております。 次に、耐震化ができていない保育所の建てかえを含め、市としての方針を明確にとの御質問でございますが、耐震に問題があります羽ノ浦さくら保育所につきましては、羽ノ浦くるみ保育所との統合による認定こども園化も視野に入れながら、総合教育会議の中のプロジェクトチームにおいて検討をしているところでございます。今後におきましては、保育所及び幼稚園との統合による認定こども園化を順次計画的に進めてまいりたいと考えております。 次に、糖尿病対策についての御質問に御答弁を申し上げます。 初めに、人口10万人当たりの糖尿病死亡率についてでございますが、本年6月、厚生労働省から平成29年度の人口動態統計速報値が公表され、徳島県における糖尿病死亡率は4年ぶりに全国ワースト1位となり、10万人当たりの糖尿病死亡率は19.8人となっております。 本市におきましては、平成28年度の数値ではございますが、13人の方が糖尿病が原因で命を落とされ、人口10万人当たりの糖尿病死亡率は17.8人となっております。 次に、過去3年間の特定健診の受診率、その中で糖尿病予備群の割合及び保健指導率の推移でございますが、国民健康保険加入者における特定健診の受診率は、平成27年度が33.5%、平成28年度が32.8%、平成29年度は33.2%であります。 また、特定健診を受診した方のうち、糖尿病の治療をしていない方で、1カ月から2カ月の間の血糖値の平均を示すヘモグロビンA1cが6.0%から6.4%までである、いわゆる糖尿病予備群の割合は、平成27年度が11.0%、平成28年度が11.2%、平成29年度は10.7%であります。 次に、保健指導率の推移でございますが、平成27年度が62.2%、平成28年度が73.5%、平成29年度は76.5%であります。 次に、糖尿病、糖尿病予備群の方への指導や取り組みについてでございますが、糖尿病は、若いころからの意識啓発や継続的指導が大切でありますので、乳幼児健診時においても、保護者の方に将来糖尿病にならないための食事指導を行っております。 また、特定健診において血糖値の高い方には、保健師や管理栄養士が自宅訪問を行い、健診結果をもとに、何が原因で健診データの改善に至らないのかなどについて個別指導を行うとともに、公益社団法人日本糖尿病協会発行の糖尿病連携手帳をお渡しし、その手帳に医師からの診療の記録や指示、保健師、管理栄養士からの指導の記録も記載していただいております。 さらに、本年7月には、阿南市医師会と糖尿病対策についての協議も行いました。本年5月に完成いたしました阿南健康づくりセンターで開催した第1回目の講演会が糖尿病フォーラムでございまして、その講演会では御参加いただいた方の血糖検査も行っております。 また、11月14日の世界糖尿病デーに合わせまして、11月1日から14日までの間、阿南健康づくりセンターでは、糖尿病啓発のシンボルカラーである青色にライトアップをして、糖尿病予防の啓発も実施いたしたところでございます。 今後におきましても、本市ではあらゆる機会を通じて特定健診の受診勧奨に努めるとともに、阿南市医師会を初め、阿南医療センターを運営する徳島県厚生農業協同組合連合会や関係機関との連携を図りながら、糖尿病の発症予防と重症化予防に取り組んでまいりたいと考えております。 最後に、阿南医療センターにおける救急患者の受け入れについて御答弁を申し上げます。 去る11月5日に開催されました第1回阿南市地域医療協議会におきまして、阿南市医師会からも2次救急医療を担う阿南医療センターの救急医療体制についての協議がございました。 玉置俊晃阿南共栄病院・阿南中央病院統括院長からは、第3次救急医療を担う徳島赤十字病院や初期救急医療を担う医師会の先生方とも相談をさせていただきながら、当面は現在の阿南中央病院と阿南共栄病院での受け入れ態勢を確保し、徳島県南部医療圏内で救急患者さんに迷惑のかからないような体制をまずはとっていきたいと考えております。その上で、引き続き医師の確保に努めながら、将来的には阿南医療センター内で24時間365日体制で救急患者を受け入れることができるようにしたいとの発言がございました。 休日や夜間の医療体制は、限られた医療従事者の努力により支えられております。こうしたことから、本市といたしましても、必要とする方に必要な救急医療を提供できるよう消防本部とも連携を図りながら、救急医療の適正利用につきまして市民の方に御理解と御協力をいただくために、広報活動などにも取り組んでまいりたいと考えております。 以上、御答弁といたします。 ○副議長(飯田忠志議員) 桑村教育部長。   〔桑村教育部長登壇〕 ◎教育部長(桑村申一郎) 教育部に関する御質問に順を追って御答弁申し上げます。 まず、阿南市内の公立学校において、職員用男女共用トイレの学校はあるのかというお尋ねですが、現在、岩脇小学校及び新野東小学校の2校の職員トイレが男女共用となっております。 次に、男女共用トイレ解消に向けての具体的なスケジュールについてのお尋ねがございました。岩脇小学校につきましては、改修スペースの確保や工事期間など、学校との具体的な調整が必要となってきますが、来年度、学校の授業に支障のない夏期休業期間中を利用して改修工事を実施したいと考えております。また、新野東小学校につきましても、今後、改修可能な方法を検討した上で、学校との協議を進めてまいりたいと考えております。 続きまして、阿南市スポーツ総合センターの雨漏りについてのお尋ねですが、阿南市スポーツ総合センターでは、数年前からメーンアリーナを中心に雨漏りがあり、利用者の皆様に御迷惑をおかけしております。 体育施設の場合、一般に天井が高く、大空間を有しているため、一般住宅に比べ大風等に起因して建物の揺れが大きくなり、結果として防水の接合部に負担がかかり、雨漏りを起こしやすくなるということが専門家の間では指摘されております。 さらに、阿南市スポーツ総合センターの場合、海からの強い風がよく当たる場所に建設されているため、予期しない箇所から雨漏りが発生するといった事情も重なって、完全に雨漏りを防止するに至っていないのが実情でございます。 しかしながら、雨漏りの原因と思われる箇所につきましては、速やかに特定を行い、修繕を行っておりますので、以前と比較して改善されている状況となっております。 今後も引き続き、雨漏りの原因であると疑われる箇所の修繕を行ってまいりたいと考えております。 最後に、阿南市スポーツ総合センター第2駐車場の駐車台数、稼働状況及び借地料についてのお尋ねですが、阿南市スポーツ総合センターには現在、施設南側の駐車場と第2駐車場の2つがございまして、合計約280台分の駐車が可能となっております。第2駐車場につきましては、阿南市スポーツ総合センターから東へ約200メートル行ったところの民有地5,600平方メートルほどをお借りして、約150台の駐車スペースを確保しております。 平日は施設南側の駐車場の稼働でおおむね足りており、第2駐車場の稼働は主として大きなイベントが開催される土日等の休日に限られてくると思います。 駐車場の稼働状況としては、年間約90日程度の利用で、その数約1,500人の方が利用している状況でございます。 また、第2駐車場の借地料につきましては約190万円でございます。 なお、第2駐車場が阿南市スポーツ総合センターから少し離れた場所にあるため、センター付近での路上駐車が見受けられるという御指摘がございましたが、現在、阿南市スポーツ総合センターへのアクセス手段が車等に限られているということが一つの要因と考えられます。高齢化がさらに進展する中、引き続き高齢者の利用促進に努めていくためには、公共交通機関等によるアクセスの検討が今後の課題となってくると認識しております。 ○副議長(飯田忠志議員) 川原消防長。   〔川原消防長登壇〕 ◎消防長(川原和秀) 消防本部に関する御質問に御答弁申し上げます。 消防の広域化についてでございますが、平成18年6月に消防組織法の一部が改正され、市町村の消防広域化に関する法案が整備され、総務省消防庁から、平成19年度中に市町村消防の広域化推進計画を定める旨を都道府県へ示されたところでございます。 このことから、国の定める基本方針を踏まえ、管轄面積、道路状況、地形等の条件や市町村行政の連携の状況を踏まえつつ、消防広域化の効果を十分に享受し、消防体制の充実強化が図られる組み合わせとし、徳島県から県内消防本部を1つに統合する徳島県消防広域化推進計画が策定され、市町村に示されたものでございます。 平成25年には、市町村の消防の広域化に関する基本指針の一部改正により、広域化の推進期限の5年延長や、人口規模30万人以上にとらわれず、地域の実情を考慮した広域化に向けて取り組みが進められましたが、十分な進展を見せていません。 本年4月、市町村の消防の広域化に関する基本指針の一部改正により、推進期限が平成36年4月1日まで6年延長され、これまでを総括し、10年ほど先の消防体制の姿を見直し、現実的な消防広域化の推進の方策について再検討され、11月に徳島県から、県内を5ブロックに分けて広域化を進めるに当たり、県南部として阿南市、海部消防組合、那賀町での枠組みの案が示されました。消防の広域化は、消防体制の整備及び充実を図るために行うものであり、広域化によって市民への対応力が低下するようなことがあってはなりません。 このような経緯を踏まえ、消防広域化の理念については共感するものの、現行の枠組み案においては、本市としてメリットが少ないと考えております。 しかしながら、このことは将来にわたり消防広域化に係る議論を閉ざすものではありません。消防、防災については、よりきめ細やかな取り組みが必要で、そのことが先決であることから、今後も国や県により、さらに積極的に推進されるのか、また、その実現に向け、新たな制度的な枠組みが示されるのか、現状の推移を注視したいと思います。その上で改めて、市民の安心・安全を確保し、かつ消防行政を効率的に展開する観点から、適切に対処していきたいと考えております。 次に、(仮称)川北出張所についての御質問でございますが、当消防本部は、平成15年に辰己町と那賀川町が混在する土地へ移転し、那賀川町にありました消防署北出張所を廃止しました。昨年12月に御答弁させていただきましたとおり、救急は現在、4台の高規格救急車で災害活動に当たっています。平成26年に改正がありました消防力の整備指針では、配備する救急自動車の数は、人口10万人以下の市町村にあっては、おおむね人口2万人ごとに1台を基準とすると改正され、当市といたしましては、改正後、更新すべき高規格救急車を廃車せず、非常時の予備車として残し、高規格救急車4台を常時運用できるよう、5台を維持しているところでございます。昨年度、全救急車が出動中に、重篤な救急要請があった事例はありませんでした。 以上のことから、現状の救急車4台運用は適正な運用であると思われ、出張所や車両をふやす計画は慎重に対応していかなければならないと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。 次に、消防団詰所の耐震化についての御質問でございますが、現在、阿南市消防団は14分団68班で構成され、消防団詰所におきましては68棟建設されております。 昭和56年6月1日に建築基準法施行令が改正され37年が経過し、これまでに59棟が新耐震基準に適合した詰所に建てかえております。現在、9棟が旧基準でありますが、今年度、桑野分団の第4班、福井分団第1班が建設予定であり、耐震化できてない詰所は7棟となる予定となっております。内訳は、橘分団第2班、長生分団第2班、羽ノ浦分団第5班、見能林分団第4班、桑野分団第3班、那賀川分団第6班、加茂谷分団第1班となっています。 次に、耐震化のスケジュールと、耐震化完了見込みは何年かについてですが、詰所は毎年2棟程度の割合で計画的に建てかえており、今後、全ての詰所を新耐震基準に適合するものに建てかえる計画としておりますので、御理解賜りたいと思います。 以上、御答弁とさせていただきます。 ○副議長(飯田忠志議員) 8番 湯浅議員。   〔湯浅議員登壇〕 ◆8番(湯浅隆浩議員) それぞれ御丁寧な御答弁をいただきありがとうございました。 再問はいたしませんが、全体を通じての要望と、1つ、保健指導率、非常に高い指導率でございます。今後ともさらに、この高い指導率を維持していただけますようよろしくお願いいたします。 災害というのは、過去にもいろいろな災害がございますが、当然のことではございますが、想定外という言葉がよく使われております。想定を超えることも当然あり得るとは思います。災害対策には完璧はないということを肝に銘じていただきまして、できることはできるだけ早期に取り組んでいただきますよう要望いたしまして、私の全ての質問を終わります。 ○副議長(飯田忠志議員) 議事の都合により15分間休憩いたします。   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝    休憩 午後 1時55分    再開 午後 2時10分   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝ ○副議長(飯田忠志議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 21番 佐々木議員。   〔佐々木議員登壇〕 ◆21番(佐々木志滿子議員) 議長の許可をいただきましたので、ただいまより通告に従いまして市政に関する一般質問を行ってまいります。 まず、1問目、職員の採用、この障害者枠についてお尋ねいたします。 阿南市には、障害者の採用枠がありません。市はどう考えますか。 数年前、私の知人が障害を持っているということで、阿南市には障害者枠がないからといって他の自治体を受けられました。大変優秀な方です。阿南市にも必要と考えますが、市はどう考えるのか、また、他市の状況もあわせてお尋ねします。 2番目、橘造船所跡地の利用につきましては、先ほど表原議員が丁寧な質問をされまして、また、私の通告も重なるものでしたので取り下げさせていただきます。 3点目、犬、猫の避妊、去勢手術の助成額の増額、市の独自制度についてお尋ねします。 県は2028年度に殺処分をゼロにすると発表しております。12月1日の徳島新聞によりますと、2028年度ゼロを目指して、さまざまな施策に取り組んでいくと。しかし、現状、2017年度は873頭殺処分をされています。このうち、救える犬、猫は398頭だそうです。これを2028年度にゼロにするには、ボランティアの里親をふやしていくとか、さまざまな施策が必要ですが、行政としてできることに取り組んでいただきたいと思います。 避妊、去勢手術の助成の希望はたくさんあります。はがきを出したけれど当たらなかった、そういう声を時々聞きます。県や市の現予算では不十分と考えます。対象頭数、今、阿南市は50頭とお聞きしています。そして、予算額は50頭で25万円、事務費をひっくるめて26万円、そのうち使った額の半分は県の補助で返ってきます。今現状は最大13万円の支出です。私は5年前に、同じような質問をしました。そのときは、他市とバランスがとれているので現状でいきますという答弁でしたが、県がゼロを打ち出して、阿南市もそれに協力していく、施策を出していく、これが大切だと思います。予算額をふやしてはいかがでしょうか。 これに関連し、阿南市から動物愛護センターへの犬、猫の持ち込み件数、また、助成実施枠と手術の希望件数は幾らでしょうか。 また、年間を通じて施術できるような市の制度をつくってはどうかと思います。このリーフレットは徳島県の獣医師会が出しております。これによりますと、申込期間が10月1日から10月31日までです。そして、手術の実施期間は平成29年11月……。済みません、これ去年のですね。つまり、施術期間というのは、やはり2カ月少ししかないんですね。その間が適当でない動物のケースも多くあると思います。それで、年間を通じてできるような市の制度を独自につくっていただけたらと思います。 次に、宝の山推進事業についてお尋ねします。 宝の山推進事業、竹林再生会議が取り組みまして、さまざまな成果が出ております。竹のパウダーを利用して防災トイレ、また、竹からの竹紙、和紙で阿南支援学校ではカレンダーをつくって、学園祭で大変好評だったと聞いております。さまざまな成果がたくさん出ている、この発表の場をどのように設けていくのかお尋ねします。6月の答弁では、公表、発表の場を設けていくという答弁でした。 2番目に、竹紙の卒業証書を小中学校で制作してはどうかと思います。阿南工業高校、新野高校の卒業証書は、学生がみずからすいた竹紙でされます。来年の3月、両校は長い歴史に幕を閉じます。この議場にも卒業生の方がたくさんおいでるのではないでしょうか。私も新野高等学校の卒業生です。 それで、手すき和紙の体験、竹から和紙ができるなど、竹の利用について学ぶことは多く、これは担い手の育成にもつながります。竹林再生会議によると、希望があれば小中学校にも出前授業をするということなので、取り組んではいかがでしょうか。 阿南市がお金を出して育てた事業、これが県立の高校で花を咲かせています。ですから、阿南市内の小中学校にも、もっと取り組みを広げて学んでもらいたい。これが、子供たちや地域に役立つようにしたい、そういう思いもあると思います。 3番目、阿南工業・阿南光高校の高校生ビジネスプラン・グランプリ出場の応援についてお尋ねいたします。 来年1月、東京大学で行われますこのコンテストは、今年度、エントリー総数は4,359件、396校、工業高校だけではなく普通高校も合わせた非常に大きな、過去最大のエントリー数ですね。そこで6分間のプレゼンをします。今までは、技術、アイデア、竹林を整備してパウダーや紙をつくり発表して、ライトも評価を受けて、今度はそれを売り込む、このプランタイトルは、一般家庭や施設に対して、放置竹林の竹を活用した、揺れの感知で自動点灯する災害用懐中電灯及び災害用バイオトイレを販売するプランということで、最終審査会ファイナリストの10校に選ばれております。そしてまた、有力候補と言われています。 今まで、阿南工業・阿南光高校は、2回日本一になっています。第15回高校生技術・アイデアコンテスト全国大会最優秀賞。そして、第13回3R推進全国大会循環型社会形成推進功労者環境大臣表彰、これは環境省などが主催で行っております。そして、高校で選ばれたのは1校です。ですから、これも日本一と表現してよいかと思います。 今、三冠に向けて王手をかけた状態と。みんなで応援したいと。それで、阿南市東京事務所を筆頭に、総力を挙げ応援してはどうかとお願い申し上げます。 次、この事業継続について、事業の成果として、竹パウダーを使ったトイレ、そして竹からつくった竹紙、そして食品としてはタケノコペーストを使ったお菓子類といった、農業2次産品がさまざま誕生しています。それに既にさまざまところから注目を集め、我がまちに来てほしい、そういう他の自治体の声も聞きます。発展、成長が感じられます。これをさらに、第2次産業、第3次産業と、阿南の新産業に広げ、竹のまち阿南へと成長させることは、市の大きな責務ではないかと私は考えます。今後の新たな成果に対し、阿南市の未来のために事業継続すべきと考えますが、いかがお考えでしょうか。 次、環境問題について、環境保全率先行動計画(区域施策編)について、これを進めるための具体的な取り組みとはどういったものですか、お伺いします。 2番、プラスチックごみ削減の取り組みについてお尋ねします。 プラスチックごみによる海洋汚染が大変深刻な問題となっております。さまざまな対策の中でレジ袋の削減は、県内自治体の中では取り組んでいるところもありますが、阿南市はおくれています。 徳島県に転任してきたある方、徳島に来て驚いたという声を聞きました。よその自治体では、マイバッグが当たり前になっています。ところが徳島に来ると、阿南に来ると、レジで幾らでも袋を出してくれるということに驚かれるということに私はむしろちょっと驚きました。私は断るんですが、やはり阿南にいると、出してくれるのが当たり前になっています。 1点目です。プラスチックストローの代替品への切りかえの広まりというのも、ニュースなどでは聞きます。きのうのインターネットのニュースでは、それを木でつくる、薄く削った木を巻いてつくる、とてもすてきなストローが紹介されていましたね。プラスチック製品の使用の削減に今後、取り組んでいく必要がありますが、そういう削減に取り組んでいる市内業者や団体は今現在、ありますか。 2番目、レジ袋やプラスチック製品の削減を阿南市から働きかけることで、使用や廃棄に対する意識向上につながり、啓発活動になると思いますが、市にその考えはありませんか、お尋ねします。 次、防災女性リーダーの育成について。自主防災組織の女性会長数をお伺いしたいです。 女性のリーダー、いろいろな意味で、いろいろな場所で、もっと出てきてほしいと私は思うのですが、11月にありました市の防災訓練でも、リーダー役は男性、参加する防災士もほとんどが男性です。避難所の運営の重要性が高まる中で、女性リーダーはもっと育成していく必要があると思います。 そこで、昨年の12月議会で質問しました女性の専門講師を招いての勉強会について再度伺いたいと思います。 まず、市は、避難所運営マニュアルを自主防災組織全体に説明をした後で、それを考えるという答弁がありました。その自主防災組織への説明は、どの程度進んでいますか。 また、2番目に、「女性の専門講師を招いての勉強会は意義深いと考えられますので、今後、開催してまいりたいと考えております。」というところについて、勉強会はいつからするのか。自主防災組織への説明が全部終わってからするのかということについて確認をさせてください。 そして、7番目、その他で、これは最後になったんですが、市長の政治姿勢として、セクシュアルハラスメントについてお考えをお聞きしたいと思います。 ニュース、新聞では、ことしは連日のようにさまざまなセクシュアルハラスメントの加害、被害の報道がありました。これは、ほぼ全てが男性から女性に向けて、そして強い立場から弱い者に向けての加害行動です。 市長は、阿南市の中では一番強い立場にいらっしゃいます。市長が今まで勉強されたこと、例えば、講演会などで聞かれたこと、専門家などから学んだこと、どういう知識をお持ちでしょうか。また、日ごろ気をつけていることなど、市長の知識や考えをお聞かせいただけたらと思います。 以上、質問とさせていただきまして、また、御答弁によりまして再問させていただきたいと思います。 ○副議長(飯田忠志議員) 岩浅市長。   〔岩浅市長登壇〕 ◎市長(岩浅嘉仁) 佐々木議員の御質問にお答えいたします。 阿南工業・阿南光高校の高校生ビジネスプラン・グランプリ出場の応援についての御質問にお答えいたします。 阿南市東京事務所では従来から、阿南市の学校、団体等が東京圏において全国大会等に出場する際、可能な範囲で会場に赴き、激励、応援を行うとともに、その活躍をホームページ等で広くお知らせする行動を行っております。 本年度におきましても、全国都道府県中学生相撲選手権大会、全日本学童軟式野球大会に出場した選手、チームの皆さんを応援してまいりました。また、年末年始に開催される全国高等学校バスケットボール選手権大会、全日本バレーボール高等学校選手権大会に、徳島県代表として出場される富岡東高等学校の皆さんの応援も予定しているところでございます。 こうした中、阿南工業・阿南光高校が、御紹介のとおり日本政策金融公庫主催の高校生ビジネスプラン・グランプリにおいて、エントリー総数4,359件の中から、見事ファイナリスト10組に選ばれ、来る1月13日に東京大学本郷キャンパスで開催される最終審査会に臨むことが決定されました。 彼らは先般、イタリアに行かれまして、その前にも市長室に表敬訪問をしていただきましたが、めったにイタリアに行く機会はございませんので、大きな自信につながったのではないかと推測しております。 このように本市関係者がスポーツや文化、研究活動等、さまざまな分野において全国を舞台に活躍されることは、市といたしましても大変喜ばしいことであり、力強く感じております。佐々木議員によりますとかなり有力であるということを伺いまして、うれしく思っております。 東京には、高校では、これは古い歴史を持っておりますが、東京牛岐会、富岡西高校ですね、それから先般、富岡東高校が東京琴江同窓会を発足いたしました。それから、高等専門学校の卒業生の会ももうできておりまして、今、東京・阿南ふるさと会は高等専門学校出身者の喜多さんがお務めいただいております。阿南工業高校はまだできていないのではないかと思っておりますが、これを契機に、東京の阿南光高校の同窓会のようなものをつくられてはどうかと思っておりますが、何はともあれ、先般の東京・阿南ふるさと光流会でも、全部の高校の校歌を生演奏して、みんなが盛り上がるのが交流会の伝統でございますので、私自身も、今、東京にあります高校の交流会の会長には、私自身がお手紙を出して、この阿南光高校の東京大学での行事にぜひ応援をしてほしいということをお伝え申し上げたいと思っております。 今後におきましても、本市関係者が遠く離れた東京で活躍される際には、阿南市東京事務所の機能を生かし、ホームページ、SNS等を通じて広く周知を図るとともに、ふるさと阿南の応援団でもあります東京・阿南ふるさと会の皆さんと一緒になって、その活躍を応援してもらいたいと考えております。 阿南光高校の生徒さんの健闘を皆さん方とともにお祈りをいたしたいと思います。 以下の質問につきましては、教育長並びに担当部長からお答え申し上げます。 ○副議長(飯田忠志議員) 新居教育長。   〔新居教育長登壇〕 ◎教育長(新居正秀) 竹をすいた紙、竹紙を使った卒業証書を小中学校で制作してはどうかとの佐々木議員の御質問にお答えいたします。 各学校におきましては、2020年度から実施されます新学習指導要領の完全実施のために、各教科、総合的な学習の時間、外国語等、各種教育計画の策定に向けて、今、鋭意取り組んでいる最中でございます。 これらの学習の教材として、阿南市の地域の特産物としての竹や竹林をテーマとして取り上げている学校もありまして、担い手育成という意味からはキャリア教育にもつながっていくと考えているところでございます。 そういう意味におきまして、NPO法人竹林再生会議が学校の要請に応じて出前授業をしていただけるという御提案は、大変ありがたく感じているところです。校長会等を通じて各校に情報を提供してまいりたいと考えますので、御協力をいただきますようよろしくお願いいたします。 以上、御答弁といたします。 ○副議長(飯田忠志議員) 井上企画部長。   〔井上企画部長登壇〕 ◎企画部長(井上正嗣) 企画部に関する御質問に御答弁申し上げます。 初めに、障害者雇用に関する御質問についてでございますが、本市の職員採用に当たりましては、障害の有無にかかわらず、次代の行政を担い、さまざまな市民ニーズに的確に対応できる優秀な人材を幅広く確保するため、競争試験を実施する中で、客観的に職務遂行能力の実証に努めてまいりました。 本市の職員採用におきましては、これまで、障害者と健常者を区別することなく募集を行い、障害者のみを対象とする採用枠は設けておりませんが、障害がある方の受験を妨げるものではなく、過去においても、いわゆる一般枠の採用試験を受験していただいている実績もございます。 その一方で、障害者の就労意欲は近年急速に高まっており、働きやすい環境を整備し、広く就労の場を提供することは本市の責務であると認識しており、国や民間企業と同様に、障害者の雇用の促進に関する法律に基づく法定雇用率を下回らないようにすべき立場にあり、それぞれが有する能力を十分に発揮できる機会を与えられるよう、合理的な配慮が求められているところです。 県内他市においては、正規職員の採用時には4市が、臨時非常勤職員の採用時には2市が、障害者の雇用枠を設けている状況でございますが、選考試験の結果、障害の内容や特性がそれぞれ異なることなどから、業務内容や職場環境とのミスマッチ等により採用に至らない場合も少なからずあるとお聞きしております。 こうしたことから、今後は、近隣他市の状況も参考にしながら、平成32年度からの会計年度任用職員制度の開始を視野に、臨時非常勤職員を含む雇用全体の枠組みの中で、従事していただく職務内容や雇用形態などの勤務条件のほか、職場環境を整え、障害者に対する理解と柔軟性を持って、着実にステップを踏みながら、障害者雇用制度の構築につなげてまいりたいと考えております。 次に、セクシュアルハラスメントに関する御質問に御答弁申し上げます。   佐々木議員「議長、これ市長に通告をさせていただいていたんですが、答弁を促していただけませんか」と呼ぶ  〔「続行」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(飯田忠志議員) このまま続行してください。 ◎企画部長(井上正嗣) セクシュアルハラスメントに関する御質問に御答弁申し上げます。 御承知のとおり、セクシュアルハラスメントは、個人の尊厳や人権を無視し、不当に傷つけ、場合によっては心身の健康を害し、働く権利までも奪う人権侵害であり、このことが職場環境の悪化を招き、公務能率や市民サービスの低下にもつながる重大な問題であると認識しております。 最近では、セクシュアルハラスメントや暴力被害に対して、当事者が声を上げ始め、連帯する運動が世界中に広まりを見せる中、先日の報道では、厚生労働省が職場におけるハラスメントを許されない行為として法律に明記する方針を示し、防止策の強化を盛り込んだ関連法案を来年の通常国会に提出するとのことでございまして、今、改めて、ハラスメントの認識や対応が問われているところでございます。 本市におきましても、平成11年に、健全な職場環境の確保を目的に、職場におけるセクシュアル・ハラスメントの防止に関する要綱を定め、職場のハラスメントに関する相談窓口を設置して以降、広く相談を受け付ける体制を整備したところでございます。また、これまでにもハラスメントに関する研修会や人権問題研修の開催などにより、職員への周知と趣旨を徹底するための取り組みを継続して実施してまいりました。 しかしながら、ハラスメントは、人権にかかわることでございますので、非常に繊細で、かつ難しい問題が内在しており、その性質上、正確な実態把握が難しい部分があることも事実でございます。こうした事情を考えますと、職場におけるハラスメントにつきましては、事案発生の防止対策こそが最も重要であり、兆候を見逃さず、迅速に対応することが大切でございますので、今後におきましても、管理職を含めた職員研修や周知、啓発を繰り返し実施することで、職場環境や古い慣習を変え、職員一人一人が自分自身の行動を再点検するとともに、男女が対等なパートナーとして業務を遂行できるよう、良好な職場環境の確保に努めてまいりたいと考えております。 以上、御答弁といたします。 ○副議長(飯田忠志議員) 倉野危機管理部長。   〔倉野危機管理部長登壇〕 ◎危機管理部長(倉野克省) 防災女性リーダー育成に関する御質問に順を追って御答弁申し上げます。 まず、自主防災組織の女性会長の人数についてでございますが、自主防災組織は自治会や町内会単位を基準に結成されており、自治会長や町内会長が自主防災組織の会長を兼ねているところが多くあります。 また、自治会長や町内会長などの役員を輪番制で運営しているところもあるため、女性会長の人数は毎年変動しておりますが、現時点では、市内で自主防災組織は231組織が結成されており、そのうち10組織で女性が会長となっております。 次に、避難所運営マニュアルの自主防災組織への説明の状況についてでございますが、本市の避難所運営マニュアルは、平成29年3月に、内閣府及び県の避難所運営マニュアル作成指針をもとに、本市における避難所のあり方をまとめたもので、避難所の運営に携わる全ての人を対象にしており、運営主体は自主防災組織であることを前提として作成したものでございます。 マニュアルの基本方針として、避難所の迅速な開設、住民自治による運営、時間経過に応じた生活環境の改善、男女共同参画の視点からの運営、要配慮者への避難生活の配慮の5つを掲げており、それを達成するための組織や役割、手順、要領などを取りまとめた内容となっています。 この避難所運営マニュアルでは、避難所を自主防災組織等が中心となって立ち上げ、避難所運営本部を組織し、市の職員、施設管理者は運営の支援に当たる位置づけとなっています。避難所運営本部は、避難所の意思決定機関となることから、女性の意見が反映されるよう、組織編成において本部長または副本部長のうち1人は女性を、その他運営関係者の3割は女性とすることを目標としています。 現在、避難所運営マニュアルの各自主防災組織への説明は、各地区の自主防災連合会の総会などの場において、自主防災組織の会長の皆さんを対象に、女性の積極的な活躍の必要性、女性が不快、不自由な思いをしない避難所のあり方などを盛り込んだ内容で説明をさせていただいております。 また、連合会が結成されていない地区では、自主防災組織単位での説明会を逐次行っており、できるだけ早い時期に全ての地区での説明会を終えるよう努めてまいりたいと考えております。 最後に、女性の専門講師を招いての勉強会の実施時期についてでございますが、東日本大震災以降、女性の中で防災意識が高まってきているといわれ、家庭、職場あるいは避難所を含む地域生活において、より多くの女性が防災活動の場に参画すべきと認識しています。特に、避難所における女性の問題が顕著になってきたことから、男女共同参画の視点からの運営や女性の人権を尊重した運営が強調され、この考え方は地域防災計画及び避難所運営マニュアルにも反映されております。 今後、防災活動の場に、より多くの女性に参画していただくためには、女性のリーダー的人材の育成が必要であると考えておりますことから、平成31年度には防災に関心のある女性が気軽に参加できる講習会を企画し、女性の専門講師を招いて開催したいと考えております。 以上、御答弁といたします。 ○副議長(飯田忠志議員) 長田市民部長。   〔長田市民部長登壇〕 ◎市民部長(長田浩一) 環境問題についての御質問に御答弁申し上げます。 阿南市環境保全率先行動計画(区域施策編)は、地球温暖化対策の推進に関する法律に準じ、市域から排出される温室効果ガスの排出抑制等に向け、市民、事業者、市等の各主体による取り組みを総合的かつ計画的に推進することを目的として、平成29年10月に策定いたしました。 本計画の推進のための具体的な取り組みといたしましては、国、県と連携した啓発活動とともに、住宅用太陽光発電システム導入支援事業補助金、地球温暖化に関する講演会の開催や、本市の環境保全に関し顕著な功績のあった企業、団体等を表彰するなどし、地球温暖化防止に向けて取り組んでいるところでございます。 また、企業、有識者、民間団体、行政等が協働して阿南市環境保全推進協議会を設立し、本計画の推進及び進捗管理をしております。 今後におきましても、地球温暖化対策の推進に関する法律等の環境関連法令に基づいた取り組みを進め、過去の取り組みを精査し、直面する地球温暖化に対する国、県の動向や社会情勢にも配慮しながら、関係機関と連携を図り、より一層の温室効果ガスの排出削減に向けた取り組みの強化を図りたいと考えております。 次に、海に流れ込んだプラスチックごみが海洋動物に絡まり、あるいは誤食され、野生動物の死を招いていることは、国際的な問題となっており、プラスチック製品の使用削減やリサイクルが重要と考えております。 市内においては、プラスチック製品の使用削減に向けて、レジ袋を使わずエコバッグを持参した客にエコ値引きやエコポイントをつける活動や、店内にて牛乳パック、アルミ缶、プラスチックトレーの回収を実施している事業者がございます。 また、プラスチック製品のリサイクルについては、エコパーク阿南や徳島県リサイクル認定制度において認定されている事業者が市内に2業者ございます。 次に、レジ袋やプラスチック製品の削減を市から働きかけることについてでございますが、阿南市環境保全率先行動計画(区域施策編)の基本方針において、廃棄物の発生の抑制のため、プラスチック製容器包装の分別収集、リサイクル等による再生利用の取り組みを推進する、マイバッグ持参を奨励し、レジ袋の使用削減の取り組みを推進しております。 また、第8期阿南市分別収集計画において、容器包装廃棄物の排出の抑制を促進するための方策として、「わたしたちの阿南市」を活用した環境教育やごみ処理施設の見学等の環境学習、周知啓発活動等に積極的に取り組むこととしております。 以上のような計画に基づき、エコパーク阿南やリサイクル事業者による再生利用の取り組みを推進するとともに、県と連携し、環境保全講演会の開催、食品ロス削減セミナーにあわせてマイバッグ持参啓発キャンペーンの実施、学校等への3R啓発等出前講座、エコパーク阿南でのエコイベントの実施、環境保全啓発ポスター募集などの啓発活動を実施しており、住民、事業者等の環境意識向上を図ってまいりたいと考えております。 不法投棄やポイ捨てを防止する取り組みに加え、廃棄物発生の抑制に向けた住民、事業者、行政等が一体となった取り組みは、本市の豊かな生態系の保全とともに、地球環境保全につながると考えております。 以上、御答弁といたします。 ○副議長(飯田忠志議員) 米田保健福祉部長。   〔米田保健福祉部長登壇〕 ◎保健福祉部長(米田勉) 犬、猫の避妊、去勢手術の助成に関する御質問に御答弁を申し上げます。 本事業は、毎年度、公益社団法人徳島県獣医師会と本市の間で委託契約を締結し、犬、猫の避妊、去勢手術の助成を行っております。なお、避妊、去勢手術の費用は、1件当たり2万円程度必要でありますが、助成額は5,000円といたしております。この助成額の負担割合でございますが、県が2分の1、市が2分の1でございます。 初めに、助成対象頭数と予算額をふやしてはどうかとの御質問でございますが、助成対象頭数及び予算額をふやすことにつきましては、獣医師会及び県との協議が必要でございますので、今後、このことについて協議を行ってまいりたいと考えております。 次に、本市から動物愛護センターへの犬、猫の持ち込み件数でございますが、阿南保健所にお伺いいたしますと、平成29年度においては、犬が113頭、猫が31頭とのことであります。 次に、助成実施枠と手術の希望件数につきましては、本市での助成実施枠は50件でございますが、本年度の手術希望件数は、犬が23件、猫が134件でございました。 最後に、年間を通じて施術できるような制度をつくってはどうかとの御質問でございますが、現在、本市では、10月1日から31日までの間を募集期間といたしております。また、手術の期間につきましては、11月15日から翌年の1月20日までの期間といたしております。 こうしたことから、今後は募集期間を早め、手術の実施期間を少しでも長く設定できるように獣医師会と協議を行ってまいりたいと考えております。 以上、御答弁といたします。 ○副議長(飯田忠志議員) 松田産業部長。   〔松田産業部長登壇〕 ◎産業部長(松田裕二) 産業部に関する御質問に順を追って御答弁いたします。 まず、竹の活用の成果発表の場についての御質問でございますが、宝の山推進事業では、放置竹林対策に向けた新たな人材育成と放置竹林解消に向けた作業道の整備、タケノコを利用した新商品開発による消費拡大の取り組みを行っております。 また、新商品を開発する中で、竹繊維を使った高級和紙である竹紙や、肥料、簡易トイレの脱臭分解剤として活用できる竹パウダーという竹の新たな有効活用についても開発を行っており、今年度は竹林整備に向けた新たな作業道の整備と、放置竹林対策で伐採した竹を有効活用した竹パウダー配布事業を行うことにより成果をお示ししているところでございます。 今後、その成果を周知するため、竹紙につきましては、公民館活動との連携を検討し、竹パウダーにつきましては、被災時の簡易トイレ用として有効であることが実証されましたことから、自主防災組織の防災研修等の機会を捉え周知すること、また、来年2月に開催予定の第27回阿南市活竹祭での出展による市民の皆様への広報を図るなど、竹材の有効活用並びに取り組みについての広報活動を進めてまいりたいと考えております。 続きまして、宝の山推進事業の継続についての御質問に御答弁申し上げます。 宝の山推進事業は、タケノコ生産の拡大と竹材の有効活用を図るため、2020年度までの5年間の事業計画に基づき、地方創生交付金を活用し推進しているところでございます。 来年度以降につきましては、今年度までの成果を最大限活用し、事業体が自立し、事業を継続する計画となっております。農林水産業の事業者は、高齢化や担い手、後継者不足という問題を抱えておりますことから、本事業やそれに伴う複合的な成果をさまざまな業種、事業体が利活用し、発展させるといった連携した取り組みが、新規参入や事業拡大を誘発させると考えております。 このことから、当市といたしましても、引き続き、第1次産業全体の底上げのため、産業振興策の一環として、宝の山推進事業を継承していく考えでございます。 以上、御答弁といたします。 ○副議長(飯田忠志議員) 21番 佐々木議員。   〔佐々木議員登壇〕 ◆21番(佐々木志滿子議員) 御答弁をいただきましたので、再問をさせていただきたいと思います。 その前に、セクシュアルハラスメントについては、市長のお考えをお聞きしたかったんですね。部長の答弁は、職場におけるセクシュアルハラスメント、行政の考えを言ってくれました。これは、職場だけではなくて、いろいろなところでもちろん起こることですね。人がおればどこでも起こります。 それで、市長はさまざまな場面で多くの市民、多くの方とお会いして、そのときそのときに、例えば社交辞令であるとか、あるいはリップサービスであるとか、いろいろ言われているのかなと思うんですが、そこで率直な生の感覚のお考えを直接お聞きしたかったんですね。 例えば、こういうポスターがあります。これは市役所の廊下に張ってあったものをお借りしました。これは内閣府からのポスターです。まず、これをごらんいただいて、廊下にあったので御存じだと思いますが、このようなポスターですね。どういうポスターかといいますと、書いてあるのは、例えば、男性が、「痩せてきれいになったんじゃない」と言うと、女性が、「そういうとこだけ見てるんですね……」、と嫌な顔をしています。そしてまた、男性が、「今日の服かわいいね。俺、好みだな。」と言うと、女性が、「関係ないでしょ!」と言っています。「これもセクハラ?」という男性のせりふ、こういう言葉ですね。セクハラを決めるのはあなたではないと、言われたほうはどう感じるか。 昨日も、女性に対して、きれいな女性たちがたくさんという発言がありました。私は、聞いた方々にどう思われたかを聞きたいなと。それはそれぞれ違うでしょうからね。ですから、いろいろな思いがある中で、不快な思いをされた方もいるかもしれません。ですから、不快な思いをされる方がいるかもしれないなと思うような発言はしないほうがいいと私は思うわけです。 そういうことも含めまして、職場ではない場、例えば、議会というのは、職場のセクシュアルハラスメントの、例えば、相談窓口を設けるとか、その義務づけられた場ではありません。ですから、私は長年悩んでおります。全く相談する場がないわけですね。専門家がいない、専門家を使わない。これは一体どういうことなんだと。これはもう、一度きちんとさせなければいけません。 それで、そういう深い思いも込めまして、市長のお考えを聞かせていただきたかったというところです。また今度、聞かせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 それで、各答弁をいただきまして、もう残り時間も少なくなりました。 犬、猫の殺処分、橘では7月に、七夕飾りをだんじりにつけます。その七夕飾りの中に、サッカー選手になりたいとか、100点がとれますようにという願いの短冊があって、その中に、殺処分される動物がいなくなりますようにという子供の短冊がありました。こういう子供の悲しみを込めた短冊、思いを受けとめて、大人たちはもう少し前向きに検討していかなければならないと思います。3倍の申し込みがあるようですので、ぜひ額をふやしていただきたいと思います。 それと、宝の山推進事業につきまして再問をさせていただきます。 これだけの成果が出ているので、すばらしい実績報告が上がると思います。技術的なデータも含めて全て公開する、また、その報告だけは足りない部分は、実際に来てもらったら教えると、そういうふうにNPOからは聞いております。その実績報告が上がってくるのはいつなのか、また、広報やホームページで公表する、または直接市が紹介してその現場に人を連れていく、案内するなどで広く周知し、市民が見て市民が活用できるようにすべきだと考えますが、その考えはありませんか。 そして、これは要望させていただきます。防災女性リーダーの育成についてです。 再来年度、講習会をしてくださると。それに関連しまして、今、危機管理課に女性の職員さんがいません。かつてはおいでましたが、田邊さんと秋本さん、非常に頼もしいですが、やはり女性としては、例えば、避難所の運営とかについて細かいこととか、男性に聞きにくいような話とか、ざっくばらんに話し合えたら取り組みしやすいかなと思いますので、要望として、今後、お考えいただきたいということをお伝えさせていただきます。 そしてまた、これは高校生ビジネスプラン・グランプリの冊子ですね。ここにグランプリの写真が載ってますね。もしかしたら来年以降、阿南工業・阿南光高校が載るかもしれませんので、みんなで応援したいと思います。 以上、再問させていただきます。よろしくお願いいたします。 ○副議長(飯田忠志議員) 松田産業部長。   〔松田産業部長登壇〕 ◎産業部長(松田裕二) 宝の山推進事業の事業実績の活用方法についての御再問に御答弁申し上げます。 今年度の宝の山推進事業につきましては、来年3月中には実績報告書が提出されることとなります。平成28年度から、放置竹林対策として、タケノコ生産再生と竹林の有効活用の取り組みを行い、さまざまな成果が上がっておりますことから、3年間の事業実績による成果を取りまとめ、ホームページや市役所等の窓口などで広く紹介し、市民の皆様や事業者が利活用できるように努めてまいりたいと考えております。 以上、御答弁といたします。 ○副議長(飯田忠志議員) 議事の都合により15分間休憩いたします。   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝    休憩 午後 3時 6分    再開 午後 3時20分   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝ ○副議長(飯田忠志議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 15番 喜多議員。   〔喜多議員登壇〕 ◆15番(喜多啓吉議員) 自民創生会の喜多啓吉です。 先般、9月議会で東西幹線道路についての御質問がございました。着眼点もすばらしく、私も整備事業としての推進を図っていただきたいと思います。 阿南市高規格道路等建設促進期成同盟会の要望書を見ますと、東西幹線道路が取り上げられています。先般の6月議会で市長は、要望活動の実績は上がっている、東西道路もそうなんです、どうしても辰己町と上中町の日亜化学工業を結ぶ道路が必要なので4つ目の項目に入れた、そうおっしゃっておられましたが、現在の富岡港南島線の県道拡張ではこれ以上の進展が望めません。那賀川の河川の堤防道路でつなぐ、そこに休止している大京原線をつなぐ。横見地区は昔、雨が降ると海原になった場所もあると伺っていますが、そういった低い地盤、地域からの避難道路としての活用も考えられます。バイパスと高規格道路を結び、中間地点には市役所、医療センターがございます。少子高齢化に向けたコンパクトシティ・アンド・ネットワークにかかわってくる事業になります。相当に難しい事業となりますが、ぜひ要望活動を通じて県、国を動かし、整備事業としての成果を出していただきたいと思います。9月議会において、県に検討していただけるように提案してまいりたいとの御答弁がございましたが、今後の展望をお聞かせください。 さて、その要望活動なんですが、さきの6月議会での私の要望活動に関しての発言に際して、市長より、喜多議員、ここは裁判所ではないのですとの御発言がございましたことに際して、思いを述べさせていただきたいと思います。 本来、税の使われ方に際しては、市民の審判を仰ぐ議場でこそなされるべき事柄だと思っています。議員が市の行財政について執行機関に疑問をただし、所信の表明を求める、それこそ質問であると思います。 裁判所で行われていることは、職業弁護士が代理人となり、多額の税金が要望活動に使われているので返還を求める、つまりは返還するのかしないのか、そのことのみについて争われています。 私が議場で取り上げたのは、多額の補助金を協議会に支出し、本来職員が旅費規程にのっとり行わなければならない要望活動が協議会から支払われ、それが旅費規程よりはるかに高額であり、それを精査しなければいけない市長も協議会から旅費をいただいて要望活動をしている、それは違法であり、正さないのは行政の怠慢ではないかと主張しています。このことは、弁護士のように論点だけに絞った事実について弁論する特定の専門知識を全く必要とせず、一般性があって誰でも知ることができ、特定の専門知識を全く必要としない、誰でもが考えて判断する一般的な類いの事柄です。 裁判における係争当事者は、問題の事実についてその事実があったのかなかったのか、その点をはっきりさせることだけに限られている法廷弁論でしかなく、議会で述べられる市民の関心事である税の使い方について討論される弁論がより高尚で、より公共性が高いと私は考えています。税金が100%の協議会が行う要望活動については、市民のごく常識的な判断に委ね審判を仰ぐ事柄であり、そういった事柄は議場でこそ述べられるべきだと考えて、監視機能を求められる議員として発言いたしました。 また、市長は、要望活動がいかに大変で効果があるかと主張され、DVDで皆様にお伝えしたいとの思いを述べられておられましたが、私は税がどのように使われているのか、ただ公金である税の使い方を聞いています。 要望活動は、阿南商工会議所の事業としていると表明されています。100%出資の市に精査を求めなくても、商工会議所法第40条では、総会員数の10分の1の会員の同意を得れば、要望活動について要した費用の領収書、請求書、その他支出の根拠ないし裏づけとなる資料及び会計帳簿の一切の閲覧を求められるので、商工会議所に求めればいいではないかとも思われますが、100社近くの同意書取りつけは容易ではありません。税金がどのように使われているのか、協議会に詳細な会計報告を求めていただきたいと思います。 9月議会の阿南市議会だよりの消防行政における消防出張所の整備を読んでみますと、西出張所を参考に消防車1台、高規格救急車1台を常駐させるとのことですが、南海トラフ巨大地震の際に現消防署が地盤沈下、液状化現象で動きがとれなくなったときに、西出張所とあわせて本部機能を担うということでしょうか、お尋ねいたします。また、立地適正化計画を参考にとのことですが、どのようなことでしょうか、お尋ねいたします。あわせて、現在の立地適正化計画の進捗状況を教えてください。 3方が海、那賀川、桑野川の砂州にあり、出入り口は1方向のみ、また、那賀川の表のりは3メートルで、裏のりは2メートルの地盤沈下が予想されています。桑野川と那賀川の砂州にできた辰己は、平成26年3月に出された阿南市津波避難計画では、特定避難困難地域で地盤沈下、液状化現象も想定され、約50名ほどの非番の職員の参集もままならず、発災時における消防本来の人命救助、火災消火に支障を来すのは明らかで、普通に考えて本部機能を有した消防署には相ふさわしくない立地条件です。今度できる富岡に消防本部機能を移転して消防署にするということは、機能を集中するという少子高齢化に向けてのコンパクトシティーの考え方にも合致いたします。想定外を想定しなければならないのですが、消防署が辰己ではだめだと考えるのは想定内ではないでしょうか。大丈夫だと考える市民は少数意見ではないでしょうか。 平成26年6月議会において、市東部域が浸水想定区域になっていますが、消防本部庁舎への浸水はないと県の想定になっていますと消防長が御答弁されておりますが、周囲は液状化現象、地盤沈下が想定される那賀川、桑野川によってできた砂州の辰己です。ここがだめならこっちと、いろいろなルートを想定しておくのが当たり前の危機管理ですが、辰己の出入り口が塞がったらアウトで、違ったルートをとりようがありません。本部は大丈夫なのだろうか、検証して考えるというところに立ちどまらずにやり過ごしていき、富岡出張所の建設にかかわっていくということは、消防署に関しては全て検証して終わっているということなのでしょうか。このまま消防署が辰己にあることに不安とおののきを禁じ得ません。あそこで大丈夫だとの考え方とは全く関係なく、物事は自然のことわりに従って厳粛に推移するのではないでしょうか。 消防力の整備指針第2章第4条(署所の数)によると、阿南市は3署所が妥当ですが、現在の西出張所、南出張所に辰己の消防署を分署にして、本署機能を富岡に移すことは、消防庁の指針に沿うことにもなります。市役所が南海トラフ巨大地震の際の対策本部となることからも、富岡に消防署があることにより、消防署職員と市役所職員の交流が図られ、顔の見える災害対策となり、大いなるメリットとなります。市民の安心・安全を守る消防署が県南の中核のまちづくりの後押しをして、立地適正化の施設誘導の誘因ともなります。 現在の立地で消防車出動に関しては出ていないと思いますが、救急車出動に関しては所要時間、平均回数が出ています。おおむね9分の所要時間となっています。富岡、見能林、羽ノ浦に多く出動しています。救急車は消防署2台、支所は各1台、消防署が富岡地区に来ると、救急車の現在の平均値の9分から到着所要時間は早くなるものと思われます。 また、4階以上の建物の多くは富岡地区、見能林地区に集中しています。はしごつき大型高所放水車は消防署にあります。隣棟間隔が1メートル未満の火災では、出動から放水開始時間の違いによる延焼率の差異はありません。いかに早く放水しようとも、ある程度の延焼は免れません。しかし、1メートルから5メートル未満の火災では、早い消火活動の開始が延焼阻止に大きな効果を発揮します。6.5分を超えると、延焼率が急に高くなります。消防庁の求める6.5分以内に放水が開始されることが、密集地帯のまちなかでは求められます。多くの車両が置かれている消防署を富岡地区に求めるゆえんです。 先ほどの消防力の整備指針では、立地場所には何ら触れられていません。消防署は国の施設指針に沿っていると理解していますが、それは建物や機能に関してであり、立地には何ら関係がありません。立地場所に関しては地方自治体に任されています。立地場所の影響は消防活動にたちまち影響を及ぼしますが、立地場所に関しましては地方自治体に委ねられていることから、長である市長の判断は非常に重要なものとなります。 現在、富岡消防出張所については、消防本部の本来のあり方や消防力の整備指針などもあわせて吟味を重ね、建築に必要な用地確保へと進めていきたいとのことで、調査段階とのことですが、消防本部の置かれた消防署を富岡町に移転して、辰己の消防署を辰己出張所にかえて検討するお考えはないでしょうか。出張所構想を消防本部機能移転構想に再構築していただけませんでしょうか、お尋ねいたします。 続いて、旧新浜造船所跡地を常石造船所から格安で購入されたとのことですが、不動産鑑定評価がないので根拠がわかりません。金額には根拠があるはずです。路線価や固定資産から勘案したのであれば、その購入金額に至った計算式を教えてください。固定資産から見て格安だったというのは、格安ということであって、2,980万円の根拠にはなりません。3,000万円でも4,000万円でも2,990万円でも無償提供でもいいわけですが、そうじゃなく2,980万円という数字の根拠は何ですか。固定資産税額をもとにしたと説明を受けましたが、固定資産は税の評価です。それをもとにしたということでしたら、そこからの計算式があるはずです。不動産鑑定評価をとっていない2,980万円の算定基準は何なのか。 格安だと言いますが、ただでも要らないよという声もございます。レジャー施設等に使用できない港湾用地が隣接した工業用地で、固定資産税を払えるだけの用途が見出せない。そこにまた、漁業関係者に迷惑をかけないために毎月のポンプアップ費用等のランニングコストがかかる。実際にドックを埋め立て更地にするのに7億円から8億円、南海トラフ巨大地震の際には津波被害も想定される場所でもあります。維持費用を捻出することができないので、もらったらたちまち損失が発生してきます。ただでも要らない気がします。 ただし、まちなかの中心に荒漠とした造船所跡地があるのはその地に住む人々に暗い影を落としますので、私は買ったことに対しましては市長の英断だったとの思いはございます。今後は、できましたら港町橘の復活の鍵を握っているであろう常石造船所跡地には、国と連携して重要港湾としての活用を図っていただきたいと思います。利用されない土地をほったらかしにはできなかったということでいいのではなかったかと思いますが、なぜかその発端に阿南橘みなとオアシス建設計画構築と用地確保についてがございます。 6月議会において、産業部長が、阿南市観光協会会則によりまして会長の命を受けた代理者により要望活動の説明を受けた、それで押印したんだと述べられましたが、会則では、会長の決議に従い、本会の業務を執行するとあります。再度申し上げます。会長は総会の決議に従い、本会の業務を執行するということです。決議もされていない案件に押印せよと会長が求めるのは会則違反であり、阿南市観光協会会則によらない行為をされていると思います。 産業部長にお尋ねします。総会にも諮らないで議事録もない書面に会長印を押す行為は、阿南市観光協会会則にのっとった行為なんでしょうか。会則によったという判断は違うのではないかと考えますが、どのように思われますか、御見解をお尋ねいたします。 最後に、災害時にはおびただしいごみが発生します。土砂を初め、産業廃棄物などさまざまなごみです。大規模な災害時になりますと、これは各地区最寄りの寄せ場にとりあえず廃棄となりますが、それでは間に合わなくなります。各地区のごみを全て集める大きな集積場が必要だと思うんですが、そのことに関して市の見解をお聞かせください。 以上で第1問とさせていただきます。御答弁によりまして再問、要望させていただきます。 ○副議長(飯田忠志議員) 岩浅市長。   〔岩浅市長登壇〕 ◎市長(岩浅嘉仁) 喜多議員にお答え申し上げます。 私からは、現在の立地適正化計画の進捗状況についての御質問にお答えいたします。 立地適正化計画の策定に当たっては、庁内の調整を図るため、部長級の職員等で構成する策定委員会や、関係課等の課長補佐または係長級の職員で構成する作業部会を設置するとともに、都市計画や建築の専門家、市民等で構成する阿南市魅力ある都市づくり審議会を設置しております。 去る12月5日には、第4回阿南市魅力ある都市づくり審議会を開催していただき、素案として取りまとめを行ったところでございます。その素案につきましては、広く市民の皆様の御意見等をお伺いするため、1月10日から同月31日までの間、パブリックコメントを実施するとともに、16日には市民を対象にした説明会の開催を予定しております。さらに、パブリックコメントや説明会でいただいた御意見等を参考に案を作成し、第5回阿南市魅力ある都市づくり審議会での議論を経て、策定委員会で案の最終調整を行う予定としております。 また、策定公表につきましては、3月に開催を予定しております阿南市都市計画審議会での案の承認を経て、年度内に策定し、4月上旬の公表を予定しております。 以下の御質問につきましては、担当部長からお答えいたします。 ○副議長(飯田忠志議員) 細川環境管理部長。   〔細川環境管理部長登壇〕 ◎環境管理部長(細川博史) 災害廃棄物を一まとめにする集積場についての御質問に御答弁申し上げます。 災害廃棄物の処理は、速やかに復旧、復興を進める上で重要な作業であるため、集積場の課題も含め、本市では既に阿南市災害廃棄物処理計画を策定し、準備を進めております。 本計画では、3年以内で廃棄物の処理を終えることを目標としておりますが、発災後、各地区の一時仮置き場に集められた災害ごみは、次に分別、リサイクル等の作業を行うため、集積場、処理場として策定しておりますエコパーク阿南の敷地内、また、災害ごみの量によりましては、隣接する埋立地に随時運び入れ分別された後、エコパーク阿南で適正に処理を行う計画としております。 以上、御答弁とさせていただきます。 ○副議長(飯田忠志議員) 松田産業部長。   〔松田産業部長登壇〕 ◎産業部長(松田裕二) 産業部に関する御質問に順を追って御答弁申し上げます。 まず、旧新浜造船所跡地の購入金額に至った根拠について御答弁申し上げます。 当該用地購入につきましては、橘町豊浜1番2、地目、雑種地ほか10筆、計3万1,367平方メートルで、当時の固定資産評価額約1億4,600万円であった土地を、橘地区の生活環境向上のために使っていただきたいとの意向があり、購入金額につきましては、土地所有者から2,980万円の譲渡価格が示されました。これは平米当たり950円、坪単価では3,140円となります。この申し出により検討した結果、低廉であったため、公有財産等審査会を経て、用地取得の方針を固めたものでございます。 続きまして、旧新浜造船所跡地に関し、阿南市観光協会からの提出の書面への押印についての御質問でございますが、阿南市観光協会会則には、会長は、本会を代表して会務を総理すると規定されていることから、書面提出並びに押印等の手続等につきましては、会長という立場で判断されたものと理解いたしております。また、事務局は、本観光協会会則により、観光協会の事務を執行すると規定されていることから、書面への押印につきましては、事務局の事務として行ったものであります。 以上、御答弁といたします。 ○副議長(飯田忠志議員) 黒木特定事業部長。   〔黒木特定事業部長登壇〕 ◎特定事業部長(黒木賢二郎) 特定事業部に関します御質問について順を追ってお答えします。 まず、東西幹線道路の整備につきましては、市内幹線道路網の重要路線であると認識しており、阿南インター関連道路の整備事業と位置づけ、阿南市高規格道路等建設促進期成同盟会とともに県に対し早期整備を要望しているところです。御承知のとおり、当該事業は県事業として既に事業化されておりますが、事業を進めるに当たり、関係機関である国土交通省や警察、水利組合との調整に時間を要していると伺っています。 現在の事業進捗状況ですが、今年度の業務として、県道富岡港南島線の住吉町から那賀川町中島のJR牟岐線アンダーパスの西側の約600メートル区間におきまして、道路詳細設計業務を発注しており、河川管理者等の関係機関との協議を進めると伺っております。阿南市といたしましても、一日も早く工事に着手し完成ができますよう、引き続き要望等を行ってまいりたいと考えております。 次に、立地適正化計画と富岡出張所とのかかわりについて御答弁申し上げます。 立地適正化計画は、今後の人口減少と高齢化を見据え、都市機能や居住機能をまちの中心部等に誘導し、コンパクトなまちづくりの形成を促進するものでございます。その立地適正化計画では、JR阿南駅周辺の富岡地域を都市拠点として位置づけ、多様な高い次元の都市機能を集約し、求心力の強化を図る方針でございます。また、安全で安心できる居住誘導の考え方の基準としましては、津波災害や土砂災害等の災害発生リスクの高い地域を除外することとしております。 御質問の富岡出張所等の消防機能につきましては、その他の公共施設の一つとして、居住誘導を図る上で考慮しなければならないと考えておりますが、都市計画や建築の専門家、市民等で構成する阿南市魅力ある都市づくり審議会等の議論において、誘導施策として富岡出張所等の消防機能に関する御意見は特にございませんでしたので、立地適正化計画における位置づけは明確化しない予定でございます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○副議長(飯田忠志議員) 川原消防長。   〔川原消防長登壇〕 ◎消防長(川原和秀) 消防本部関係の御質問に順を追って御答弁申し上げます。 まず最初に、南海トラフ巨大地震の際の富岡出張所と西出張所の役割についてでございますが、以前にも御答弁申し上げたとおり、消防本部庁舎は官庁施設の総合耐震計画基準に準拠して、震度7に耐えられる耐震性のある建物であり、想定される地震に耐え得るものと考えております。 しかし、万が一消防本部が被災し、業務に支障がある場合の応急措置といたしまして、長生町の消防署西出張所が本部機能を担う場所になると考えておりますが、土地、建物において、消防署西出張所では少し狭い状況となっております。このことから、新消防出張所を実現化するに当たり、本部機能を担えるような建物の大きさ、土地の広さ等を十分検討協議を重ねてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。 次に、富岡出張所に消防本部機能を移転して消防本部にすることについてでございますが、当消防本部に組織する課は、消防総務課、警防課、予防課、情報管制課がございます。現状では、毎日勤務者15名、隔日勤務者12名を配置しております。本部組織を合わせて考えますと、土地や建物の面積が新出張所の2倍から3倍必要となります。さきの質問でも答弁させていただいておりますが、辰己町に総合耐震計画基準に準拠しております消防本部庁舎がありますので、現段階では移転構想ということは考えにくいので、御理解を賜りたいと思います。 以上、御答弁とさせていただきます。 ○副議長(飯田忠志議員) 15番 喜多議員。   〔喜多議員登壇〕 ◆15番(喜多啓吉議員) 最初の質問とは順不同になりますけれども、まず阿南市災害廃棄物処理計画、本当に大規模な発災のときには非常に大きなごみが集積してまいりますので、ぜひともこれは県から通達があったかと思いますので、県とよく連携をとりまして、いざ発災の際には迅速に処理ができるように頑張っていただきたいと思います。 それからまた、東西幹線道路整備事業、ぜひとも国、県に要望していただきまして、何とかバイパスとそれから高規格道路を結んでいただいて、ネットワーク化を図っていただきたいと思います。 それと、立地適正化、これはもうよく理解はしておりますけれども、消防本部は施設利用ではございません。それに関して、消防署の補足のお願いであと一つ再問といたしまして、それと常石造船所についてちょっとお話をさせていただきたいと思います。 まず、消防力の整備指針、先ほども申しましたけれども、これは当該市町村の区域における消防の責任を果たすために必要な施設及び人員について定めたものであります。地域の実情に即した適切な消防体制を整備することを求めています。 先ほど御答弁いただいたように、今、阿南市の消防署本部、これは耐震性のある建物となっております。それから、消防庁の指導の届く範囲では全てクリアしております。そのことは承知しております。 しかし、消防庁の指導の範囲ではない消防本部の立地場所に関しては消防庁のあずかり知らぬことで、消防本部立地場所に係る案件は地方自治体に委ねられています。 平成24年3月に、阿南市消防本部から大規模地震時の対応計画が出されています。目的は、地震発生時に迅速かつ的確に対応することにより、住民の命、身体及び財産を災害から保護するとともに、災害による被害を軽減することを目的とするとされています。その目的のためには、消防本部のある消防署は辰己より富岡じゃないでしょうか、そのように思います。その件につきまして、市側の所見をお尋ねいたします。 蛇足になりますけれども、消防力の整備指針第23条の2で求められている非常用電源は72時間以上使用可能です。万が一の応急措置として、本部機能を担う場所となる西出張所は24時間未満です。また、第23条で求められている耐震、免震対策はとられておりません。富岡分署はそこに範をとるとのことですが、辰己を消防署のままにしておくよりは、分署を束ねる消防署として、今ございます西出張所、南出張所、そして辰己、これは東南でございますが、先ほども消防のことで議員から質問がございましたけれど、北の位置にもともとの北出張所、今はなくなっておりますけれども、その北に向かっての対応している支所でございます。その中心に位置する富岡地区にあるほうが本来的な消防署ではないでしょうか。 本来、少子高齢化に対する処方箋として打ち出されたまちづくり三法、中心市街地活性化法、これがなかなか進まず、歩みが遅いので、ハードルを下げて提唱されたのが、緩やかな誘導政策をとった立地適正化計画です。もともとはまちなかの人口の集積を図ったものでした。75名の職員のいる防災機能がまちなかに来るのは本来の趣旨に合致いたします。 現在、辰己に消防署がある前提で防災力を考えると、バイアスがかかり、認識がゆがめられてしまいます。素直に防災力強化を考えたときに、人命救助や消火を第一義に求められる消防は、安心・安全を担う最前線に立ったプロフェッショナル集団です。そのために厳しい訓練や規律を求められ、職員は誇りを胸に頑張っています。いわば市民を救ってくれるヒーローです。そういった職員が土のうを積んで、コンパネを敷いて、アクセスを確保しなければならない状況になることが、地盤沈下、液状化の場合には想定されます。本部がだめなときは西出張所が対応しますと答える現状でいいのかどうか。南海トラフ巨大地震では想定外を想定しなければならないのに、本部機能が麻痺するのは想定内となっています。備えをしておくことは無駄かもしれません。しかし、その無駄が余裕となります。その余裕が防災力の強化です。 3方が海で、出入り口が1つで、他のルートを考えられない、非番の職員が参集できない現時点でも、確かに消防力の整備指針は全てクリアしています。問題は、消防庁の指導範囲ではない、立地場所の問題です。立地場所は自治体に委ねられています。消防力の整備指針に沿っています。だから、移転構想は考えにくい。それは全て消防庁の求めることに対応しているからですが、より消防力が強化され、持てる力を存分に発揮できるように支えていくには、現在の場所ではだめだと考えます。災害本部の市役所と消防本部が近くにある、顔の見える関係にあることは、災害時においては非常に重要なファクターとなります。消防職員が持てる力をより発揮しやすい場所に、消防署の移転を検討していただきたいと思います。 続いて、先ほどの常石造船所に関しての要望ですけれど、平成29年12月定例会において、産業部長が、地元要望や阿南市観光協会からの要望を受け、用地取得の方針を固めたとお答えになっていますが、要望書の中で、阿南市観光協会では平成27年6月より橘町の商工業、漁業、農業関係の代表者を初め、地元有志の方々、また、用地を所有している常石造船株式会社の役員等と検討協議を進めてまいりましたと述べられています。結局のところ、この阿南市観光協会より出された阿南橘みなとオアシス建設計画構築と用地確保についての要望書を受けて購入したと思われますが、現在、要望に沿って用地は確保されましたが、建設計画構築は棚上げとなっています。それが本来購入に当たって必要とされる利用目的であったということでしょうか、お尋ねいたします。 高台移転が求められる地区の先端で建設計画がなされることも不思議ですし、県の波止場に隣接していて、進めていくにはハードルが高い。そこに観光協会名で要望書が出て、購入はしたけれども、維持費だけが出ていっている。団体の代表者、地元有志の方々と話し合ったとは言うけれども、地元住民からはなぜ進めていかないんだとの声もない。要望された方々は今どのように言われておりますか、お尋ねいたします。 また、価格決定の際には市有財産評価審査会のような会議は開かれたのでしょうか、お尋ねします。 以上で第2問といたします。 御答弁によりまして再々問、要望をさせていただきたいと思います。  〔「小休」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(飯田忠志議員) 議事の都合により10分間休憩いたします。   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝    休憩 午後 4時 3分    再開 午後 4時15分   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝ ○副議長(飯田忠志議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 松田産業部長。   〔松田産業部長登壇〕 ◎産業部長(松田裕二) 産業部に関します御再問に御答弁申し上げます。 旧新浜造船所跡地につきまして、用地取得の方針を固めることとなりました財産購入等審査会についてでございますが、平成28年10月5日に開催をいたしております。 財産購入等審査会とは、市が行う不動産の取得、貸し付け及び処分の適正化を期するため、市長の諮問機関として庁内に置かれている審査会であります。 以上、御答弁とさせていただきます。 ○副議長(飯田忠志議員) 川原消防長。   〔川原消防長登壇〕 ◎消防長(川原和秀) 消防関係の御再問に御答弁申し上げます。 消防本部をどこに移すべきかという点については、それぞれに御意見はあるものと存じますが、現在の消防本部庁舎は官庁施設の総合耐震計画基準に準拠して、震度7に耐えられる耐震性のある建物であり、想定される地震に耐え得るものと考えております。 また、本部移転という点になりますと、本部組織を合わせて、土地や建物の面積が新出張所の2倍から3倍必要となります。さきの質問でも答弁させていただいておりますが、辰己町に総合耐震計画基準に準拠しております消防本部庁舎がありますので、現段階では移転構想ということは考えにくいので、御理解を賜りたいと思います。 以上、御答弁とさせていただきます。 ○副議長(飯田忠志議員) 15番 喜多議員。   〔喜多議員登壇〕 ◆15番(喜多啓吉議員) 御答弁ありがとうございます。 消防本部、難しいというのはわかるんですけれども、まず再々問ですので、消防本部に関しては思いだけお話しさせていただきたいと思います。 消防職員は先ほども申しましたように人命救助、消火活動のプロフェッショナル集団です。どれほどの市民が隊員の活動に救われたかと思うと、隊員が動きやすいように、その力を生かせるようにとバックアップすることは市民の安心を支えることになります。少しでも現場に早くと懸命な隊員に、心より敬意と感謝の念を私は抱いております。そういった隊員が現在、消防本部には、じゃあ地盤沈下が起こったらどうするんだと聞きますと、土のう袋を御用意してございますと、そしてまた、コンパネも用意してございますと。一刻も早く被災現場に行かなければならない消防隊員が、こんな土のう袋を置いてコンパネを引くような事態があってはいけない、そんな思いで本部移転を提言いたしました。ぜひとも、今後とも検討を続けていただきたいと思う。 それと、もう一点の常石造船所のところなんですけれど、私は大分言っていますけれども、個人的な思いで言いますと、あれは非常におもしろい。あれをよく買ったなと。本音を言いますと、そういう思いがございます。というのは、海岸線に向かってあれだけ広大な土地、そして橘というのは以前も申しましたように、県における最重要港湾です。最もすばらしい港湾です。実は小松島よりもお金が動いております。四国でも有数の港湾です。この橘湾のど真ん中を阿南市が買った、これは本当にうまく生かしていただきまして、ぜひとも市民の益になるようなことを考えていただきたいと思います。 そのためにも、実は検証も必要だろうということで申しておりますけれども、よくわからないところが余りにも多い。先ほど購入価格も、ああそういうことかと、それで動機もそういうことかと。ただ、今、やはり曖昧なままでよくわからないので、1点だけ再々問でお尋ねいたします。 阿南市公有財産規則というのがございます。この第13条で、公有財産の取得、それをしようとするときは、次の各号に掲げる事項を記載して市長の決裁を受けなければならないと。そこに(1)、一番最初に、取得しようとする理由及び取得の方法、それから(5)買い入れ予定価格または時価見積額、単価及び価格算定の基礎とございますけれども、この事項が記載されている書面等はございますか。その点だけ再々問させていただきます。 以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(飯田忠志議員) 小休いたします。   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝    休憩 午後 4時23分    再開 午後 4時25分   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝ ○副議長(飯田忠志議員) 小休前に引き続き会議を再開いたします。 半瀬総務部長。   〔半瀬総務部長登壇〕 ◎総務部長(半瀬恒夫) 先ほどの喜多議員の再々問に対する御答弁を申し上げます。 先ほどの再々問の内容で、公有財産取得の関係で、市長の決裁等の質問がございました。取得する理由と予定価格、また、最低価格とかいろいろと出ておりましたが、そのことにつきまして、財産購入等審査会等で諮っておりますので、これについての書類一式はございますので、御答弁とさせていただきます。 ○副議長(飯田忠志議員) お諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ散会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(飯田忠志議員) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決しました。 本日はこれにて散会いたします。 明日13日は、本日に引き続き、市政に対する一般質問及び議案質疑を行います。御協力よろしくお願いいたします。   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝    散会 午後 4時27分...